石井聖岳さんの絵の効果も多大にあるのでしょうが、箱を被って人目を避けないと外に出られない男とはどんな男なのでしょうか。
妙なというよりも、病的でとても悲しい存在に違いありません。
昼間は人通りがあって歩きづらいからと、夜にあるく電信柱とは明らかに違う存在です。
おまけに、電信柱はとりあえず立っていれば電信柱として認めてもらえるのです。
屋根の上に取り残された男には、悲劇しかありません。
笑い話ではあるけれど、この「妙な男」が可哀想でなりませんでした。
本当ならば、どうしたら人前を歩けるようになるのか、考えてあげたいところです。