戦争中だけど、お米が足りなくなってさつまいもやカボチャの茎まで食べてしのいでいるけど、赤ちゃんが生まれてきて、忙しくてなんだか平和な日常。
その日常が空襲で地獄に変わってしまいました。
平和が約束されていない日常の落差は、生と死まで分けてしまいました。
焼夷弾で燃えていくよしこ。
哀しい話ですが、戦争に対する感覚が親の自分にとっても希薄になっていくのはなぜでしょうか。
子どもたちに未来を託す親として、歯がゆさを感じてしまいました。
実体験を基にしたお話だと思います。
そのお話を戦争体験者の田島征彦さんが描いています。
素朴な話だけに、戦争に対する意識が薄れていくことに、負い目を感じました。