表紙絵からとても暖かいものを感じます。
小さな姉弟(きょうだい)の小さな冒険の物語です。
冒険といっても、異世界へ出かけていくような大冒険ではなく、近所の公園で、雨に濡れて動けない子スズメを助けるお話ですが、小さな子どもにとって、小さな生き物を助けるというのは、結構大きなできごとではないでしょうか。
70ページで半分以上は挿し絵が入っている短いストーリーの幼年童話で、語り手のお姉ちゃんが一生懸命考えたり行動したりしている姿がけなげに描かれていました。
下の子が生まれたたばかりで手がやけたり、やんちゃな下の子に手がかかっ手ばかりで上の子をかまってあげる時間がなかなか取れないとき、お昼寝タイムなどに上のお子さんに読んであげたらいいかなぁと、思いました。