何気に神道描写が本格的なのが、さすが富安陽子さん。こういう伝説もありそうです。なんかどこかで大口真神って聞いたことありますけど?
児童文学……高学年〜ヤングアダルト向けかなと思われるが、興味のない人にはただの漢字の羅列にも思われがちな祝詞を、漢字で載せてしまう作者が好きです。ピリリときいたスパイスに感じました。
いつもの富安さんなら、この真神から後の世界を詳しく描きそうなものだが、今回珍しいなぁと思った。いつもと少し違うテイストですね。
出生の謎……今を生きるって、どういうことだろう。後悔って恐ろしい。
今を生きることしか知らない子供時代。子供たちは何を思うのでしょうか。