モンゴルの昔話とはいえ、そこはやはり、陸続きで繋がっているせいか、中国の昔話にも似たようなお話があったよな〜とか、思いながら読みました。
マンガスという名の怪物には頭が3つあるうえにその1つ1つの顔の中に3つの大きな目玉があるというヤツで、
表紙の絵から結構な迫力がありました。
(でも、こういう怪物って、得てしておつむの方はあまりよろしくない場合が多いんですよね)
ゴナンとマンガスとの戦いのシーンもなかなか見応えがありましたが、
お話にはそのマンガズを倒すためのゴナンの旅路の部分も結構時間をかけて丁寧に描いてありました。
作者イチンノブ・ガンバートルと絵を担当しているバーサンスレン・ボロルマーさんは大学の同級生で、
共同で絵本を作られているうえ、今ではご夫婦だそうです。
(いつからご夫婦かまでは記載がありませんでしたが)
しかもこのお二人、2008年に来日、現在は埼玉県に住んでいらっしゃるとか!
男の子の冒険・英雄伝なので、動きのあるカッコいいお話が好きなお子さんには特にお薦めです。
絵ははっきりしていて遠目も利くので、
高学年向けの読み聞かせなどにもお薦めです。