とてもカラフルな絵本です。
そして、絵本全体の色調に加えて、描かれている人たちの肌の色も、髪型も、服装も、町の様子も、人々の行動も・・、いろいろなことが日本と違います。この違いが、「異文化」というものなのでしょう。頭の上に物を乗せて運ぶって不思議、キリンが白っぽいのも不思議、たくさんのお面が面白い・・。子どもたちにしたら、不思議とびっくりの連続の絵本ですね。
遠い道のりを頑張って、お父さんにミルクを運ぶペンダ。要所要所で自分自身を励ます言葉が、リズミカルでとても良いです。ペンダの頑張りが伝わってきます。
最後に思わぬアクシデントがあって、頑張りが台無しになった!?と思われた時のお父さんの言葉には、ペンダだけでなく、絵本の読み手、聞き手も救われるでしょう。なんて素敵なお父さん!そして、立ち直りの早いペンダにも感心します。
今生きている世界の多様性、そして、頑張ることや他者への思いやりの素晴らしさが伝わってくる絵本でした。