9歳の頃から40年以上、切り絵技法を極めている、イスラエルのデザイナーによる作品。
その精巧な切り絵は、ため息ものです。
白い紙でできた丘の上の小さな家に住む、白い紙から生まれた娘のストーリー。
娘は一人ぼっちで寂しかったのです。
ある朝、大きな紙が飛んできたので、娘はその紙で、色々な物を切り抜き始めます。
でも、寂しさは募るばかり。
でも、ひょんなことから、念願のお隣さんが生まれるのです!
ロマンチックなラストは、中高生や大人でもうっとりでしょう。
中東の文様の影響も感じさせますが、実に洗練された構図が美しいです。
ストーリーも、娘の切なさがシンシンと伝わってきます。
切り絵の奥深さに拍手!です。
小学校のおはなし会で読みました。
子どもたちもしっとりと聴き入ってくれました。