娘の通っていた幼稚園も、川のすぐそばにあり、幼稚園での楽しい思い出が残るようにと、卒園前にプレゼントした絵本です。
この絵本を読むと、「豊かな自然の中で暮らせるって、とってもしあわせなことだなぁ」という思いがこみ上げてきます。特に、水のある暮らしというのは、海に囲まれた島国育ちの私たちには、原風景に近いものなのかもしれませんね。
私自身も海辺の町で育ち、「えんふね」はなかったけれども、小学校の春の遠足は、毎年、船で対岸まで行きました。クラスごとの船同士、どちらが速いか、水しぶきを上げながら競争した光景が、今も心に焼き付いています。
娘は、船に乗ることよりも、空を飛ぶことへの憧れのほうが強く、空に浮かんだ「えんふね」に大興奮! 「わあ、お船が空を飛んだよ!」と、本当に青空のようにきらきらと輝いた瞳で見つめていました。そして、「いいな。Jも飛んでみたいな・・・。大きく手を広げて、こうやって飛ぶの! ママも手をつないで、いっしょに連れてってあげるね。 信じていれば、いつか夢が叶うよね?」と、布団の上で何度も空を飛ぶ練習をしていました。
想像力を広げてくれる絵本の存在は、本当に大きいものですね。同時に、娘には、毎日川沿いを歩いて通った幼稚園までの道のりも、ずっと覚えていてほしいな、と思いました。
同じ作者の「ぼくのかえりみち」もお薦めです。