おまわりさんの1日がよくわかる
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投稿日:2006/11/19 |
スモールさんは、おまわりさんです。道路の交差点に立って仕事をしています。
牛乳トラックの配達に声をかけ、学校へ行く子供たちを見送り、スピード違反の青年に注意し、救急車が通る時には道路整理をします。
サーカスのパレードの先導や、迷子の子供の世話。トラックから牛乳の缶を落としたお百姓さんに、やさしく声をかけ、こぼれた牛乳をなめる猫のために、自動車を止めたりもします。
そんなおまわりさんの1日の仕事を書いたお話です。
びっくりするような大事件もなく、ごく普通の平和な日常生活のことが、淡々と書かれているのだけれど、うちの4歳の息子はスモールさんが好き。
「救急車の中にいるのは誰なの?」
「この信号はどっちが止まれ?」
「猫ちゃんが牛乳飲んでるよ。」
「あ、バスの中から手振ってる子もいるよ。」
「あ、スモールさん帰ってった。」
「おまわりさんって、こんなことするんだ。」
1ページ1ページとても楽しんで聞いています。そして、読み終ると、「短かったね。もう1回読んで。」毎日2回繰り返して読む絵本です。
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一緒に食べているみたい!
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投稿日:2006/11/19 |
この絵本、見開き2ページにわたってお弁当の絵がじゃーんと出てきます。
本を開いたと同時に、お弁当のふたを開けた感じ。
中身は、のりごはん、卵焼き、からあげ、グラタン、トマト。
男の子が1つずつおかずを食べていって、ページをめくるたびに、おかずが少しずつ少なくなっていく。
でも、ただ減っていくだけじゃない。
となりの女の子が、「ミーとボールとからあげ交換しよう。」って言って、おかずが入れ替わったりもする。
なんだか、読んでいると、一緒に食べている気分になる。
男の子が、お弁当をきれいに全部食べて、ごちそうさままで、男の子の顔は出てこない。最後までお弁当の絵だけなんです。
それなのに、最後まで、楽しく読める本。
うちの子、ここを読んだ瞬間、目を輝かして言いました。「これとおんなじお弁当にして〜。」って。
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こんな子いましたよね?
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投稿日:2006/11/19 |
このマンガチックな絵にちょっと抵抗がありました。
なんだか、絵本じゃなくて、マンガみたい...
でも、そんな気持ちはすぐ消えました。この絵本はおもしろい!
気が小さくて消極的なみほちゃんと、わんぱくで積極的なますだ君は、小学校でとなりの席どうし。
みほちゃんは、苦手なことがいっぱいで、できないこともいっぱいで、そんなみほちゃんに、口出しせずにはいられないますだ君。
みほちゃんは、ますだ君をいじわるだと思っているけれど、ますだ君には、ますだ君の言い分もあるのです。
『となりのせきのますだくん』をますだ君側から見た『ますだ君のランドセル』
一緒に読むと、倍楽しめますよ。
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あたたかく見守る母親も素敵です。
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投稿日:2006/11/19 |
「ご飯ですよ。」お母さんにそう呼ばれたとき、サムは、部屋で積木をしていました。
そこで、自分の部屋から、台所のお母さんのところまで、行列を作っていくことにしたのです。
積木を並べ、次に本で、そして、おふろのおもちゃに、靴に、おもちゃの自動車に...
でも、もう少し、あともう少しで届くはずなのに、並べるものがなくなりました。
そこで、最後に思いついたのが、自分。自分が寝転がって手を伸ばし、やっと、お母さんの待っている台所に到着したのです。
「お母さんのところまで行列してきたんだよ。」うれしそうなサムを抱き上げるお母さん。
ひたすらミニカーを一列に並べて遊ぶのが好きだった息子が、3歳の頃、とても喜んで聞いてくれた絵本です。
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誇らしげなティッチが最高
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投稿日:2006/11/19 |
ティッチは、小さな男の子です。上には、お姉さんにメアリと、お兄さんのピーとがいて、どちらも、ティッチより、かなり大きいんですね。
年の離れた大きい兄姉と、小さいティッチ、この兄弟構成だから、おもしろいんです。
ピートは大きな自転車を持っている。メアリも大きな自転車を持っている。でも、ティッチの持っているのは、小さな三輪車。
ピートは、木の上まであがるたこを持っている。メアリは、家の上まであがるたこを持っている。でも、ティッチの持っているのは、かざぐるま。
ピートは、大きなたいこを持っている。メアリは、ラッパを持っている。でも、ティッチの持っているのは、小さな木の笛。
ピートは大きなのこぎりを持ち、メアリは、大きなかなづちを持つ。でも、ティッチが持つのは、小さなくぎ。
ピートは大きなシャベルを持ち、メアリは大きな植木蜂を持っている。でも、ティッチの持っていたのは、とても小さな種。
いつだって、ティッチ1人取り残されている気分。
でもね、ティッチの種は、芽を出して、ぐんぐん大きくなって、ピートやメアリの背丈を越える大きさに成長するのです。
年の離れたお姉さんやお兄さんに、いつもいつも差をつけられていたティッチの誇らしそうな顔がとてもいいです。
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大丈夫だよ、と言ってあげるときに
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投稿日:2006/11/19 |
パパやママは、ローラを見て「大きくなったな」とか「もうちょっとで学校ね」とか言う。でも、妹はそうは思っていないのです。そして言うのです。
「あたしは、まだ”おおきく”なんかなってない。それに、学校に行ってる時間がない。家ですることがたくさんあって忙しいから。」と。
そこで、お兄ちゃんが言うんですね。「学校へ行けば、数を習って100まで数えられるようになるんだよ。」と。
それに対して妹は「私は10まで数えられれば充分。」
「学校では、字も習う。文字が書けるようになれば、好きな友達に手紙が出せる。」とお兄ちゃんが言えば、
「あたしは、電話のほうが好き。」と言う。
「あたらしい言葉もいろいろ知りたいだろ?いろいろ知れば、一人で本が読めるし、メモなんかも読める。」
といえば「新しい言葉なんて知らなくてもいいの。好きな本のことは、頭の中にぜんぶ入っているから。」と言う。
ああ言えばこう言い返す、兄妹のやりとりが絶妙です。
そうういいながらも、妹が学校に行く日がやってきて、学校生活が始まるんですね。
そして、そんな妹が、お兄ちゃんは、1日じゅう心配でたまらない。
でも、家に帰ってみると、妹は、もうすでに学校でできた新しい友達を招いており、言うのです。
「あたしは、最初っからばっちりだいじょう!」と。
幼稚園も学校もそうだけれど、子供にとっては、すべてが新しいことだらけ。わからないことだらけ。いっぱい不安があるんだろうな。
でも、ローラみたいに、慣れてしまえばぜんぜんへっちゃらなのです。
小学校にあがる頃、読んであげたい。大丈夫だよ、の言葉のかわりに。
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デイビッド大好き
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投稿日:2006/11/19 |
この「デイビッド」シリーズは、他にも「だめよ、デイビッド!」「デイビッドがやっちゃった」とあり、これ、作者も「デイビッド」さんなんです。
つまり、これは、デイビッドさんの昔の姿?
このデイビッドは、なかなかのツワモノです。
とにかく、やんちゃ。やることがむちゃくちゃ。でも、何かしら憎めない、そんな子供らしい子供の姿が、いっぱいの絵と、1ページに1行しかない文章とで生き生きと書かれている。
デイビッドは、学校でもやってくれます。授業中にガムを食べたり、手も挙げずに発言したり、席には座らないし、よそみばかりしているし、給食の順番は守らない。それで、友達と給食をぶちまけて大げんか。休み時間が終っても校庭で遊んでいるし、机にいたづら描き...とうとう、先生に、放課後の罰として、机を磨くことを命じられる。
ほんとにもうどうしようもなく手のかかるやつなんだけれど...
先生は、最後に「よくできましたね、デイビッド」と頭をなでてくれ、デイビッドはうれしそうに学校から帰っていく。
子供は、みんなこうなんです。こうやって愛されて大きくなっていくんです。
どこか憎めない。愛すべき存在デイビッドは、うちの子供たちも大好きです。
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夏本番!爽快です!
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投稿日:2006/11/19 |
暑い暑い夏のある1日のお話です。
お兄ちゃんもいない、1人ぼっちの日、男の子が、1人でクワガタを取りに行くお話。
わきあがる入道雲と青い青い空。
影のコントラストが、ほんとに暑い暑い1日を思わせる。
海の青と、空の青、そして、まっしろい雲、広がる田んぼの稲の緑色。真夏の田舎の風景の美しさ。
とにかく、絵がなんともいえず、素敵です。
男の子は、道路を走り、海辺を走り、田んぼの中の道を走り、神社の階段をかけのぼり、小川を飛び越え、森の中で、でっかいクワガタを見つけるんですね。
でも、何度やっても何度やっても何度やっても、木にとまったクワガタに網がとどかない。力をふりしぼって、何度も挑戦しているうちに、クワガタをつかまえることができるんですね。
帰りには、土砂降りに会い、びしょぬれになって道をかけて帰ってくる。そして、帰りつく頃には、雨もあがって、空はきれいな夕暮れ色。ずぶぬれになっちゃったけど、男の子の気持ちは、晴れやかです。だって、大きな大きなぼくだけのクワガタを見つけたんだから。
この絵本、こちらの気持ちもすがすがしくなるくらいに、きれいな絵です。
夏のほんとに夏らしい風景に魅せられる本、絵を楽しむ絵本です。
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いたずらっ子万歳!
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投稿日:2006/11/19 |
この『だめよ、デイビッド!』を書いた作者は、デイビッド・シャノンさん。
え、作者も同じ名前なの?と思ったら、この絵本、作者のデイビッドさんが5歳のときに書いた自画像がもとになってできた絵本だそうです。
最初のページにはね、腕組みをしたママがどっしり立っている。
そして、最初の文は、「デイビッドのママはいつもいう・・・だめよ、デイビッド!って」
この絵本、文章はほとんどありません。見開き2ページに、1行のみです。それも、ぜんぶ、お母さんがデイビッドを注意する言葉です。
「だめっていってるでしょ!」「だめ!だめ!だめ!」「まちなさい、どこいくの、デイビッド!」「デイビッド、しずかに」「たべもので遊ぶんじゃないの!」「もうお部屋に行きなさい!」「ふざけないの!」「おうちのなかでしない、デイビッド!」って...ママはデイビッドに怒ってばっかりなんです。
でもね、そりゃーそうだよ、そりゃー怒られるよって感じなの。デイビッドのいたずらぶりが、これまた、半端じゃないんだな。
でも、最後はね、いたずれがすぎてしょげているデイビッドに、「デイビィ、こっちにおいで。」とママ。
「よしよし、デイビッド・・・だいすきよ!」とママの胸に頭をうずめて幸せそうなデイビッドの顔があるのです。
「ベビーギャング」という言葉があるけれど、このデイビッドには、まさに、ギャングという言葉がぴったりです。
でも、なぜか、憎めないんだよね。いたずらっ子万歳って感じです。
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こんなサンタクロースもいいかもね
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投稿日:2006/11/18 |
サンタクロースの絵本は数あれど、このサンタクロースはちょっと変わっている。
サンタクロースというと、雪の中を赤い服着て、トナカイのそりをひいて、と思っているけれど...北の国が冬の時、南の国は夏なんです。だから、南の島のサンタクロースは、ちょっとみんなが思っているのとは違う。
まず、その格好は、赤い海水パンツに、上は、白地に赤のハイビスカスの花柄のアロハシャツ。そして、頭には、麦わらかんかん帽。
そして、トナカイのそりではなく、カンガルーがひっぱる荷車で、プレゼントを運びます。コアラを助手にして。
ちょっと想像すると、楽しくありませんか?
助手のコアラが、これまた問題で...荷車に座ってもぼーっとしているし、サンタクロースの背中に登って、荷車の運転の邪魔をしたり、ユーカリの木を見つけたら、勝手に木に登っておりてこない。手伝うどころか邪魔ばかり、だから、ぜんぜん役にたたないの。
でも、それでも、南の島のサンタクロースがコアラを助手にしているわけは...1人で荷車に乗るのは寂しいし、2人のほうが楽しいからです。
南の国のサンタクロースは、ずいぶん、のんきで、おひとよしで...でも、こんなサンタクロースのお話も楽しいですよ。
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