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きり絵の美しさが秀逸
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投稿日:2008/06/22 |
1969年初版で102万部を発刊しているミリオンセラー。
私も子供の頃、読んだことがあるので、親子2代にわたって読みました。
文章についてはあまり記憶がなかったのですが、やはりこの滝平 二郎さんの切り絵が鮮明に残っています。
小学校の課題図書だったと思うのですが、とても感銘を受けた記憶があります。
「この 花さき山の いちめんの 花は、
みんな こうして さいたんだ。
つらいのを しんぼうして、
じぶんのことより ひとのことを おもって
なみだを いっぱい ためて しんぼうすると、
その やさしさと、けなげさが、
こうして はなになって、さきだすのだ。」
この頁の言葉の一つ一つに重みがあって、きり絵の美しさは人々を魅了して止まないことだと思います。
全てが、この頁に凝縮されているのではないでしょうか。
とても崇高な志だと思います。
小学校の自分は共感できたのですが、今の自分にとっては手放しで共感できない部分があるのです。
それは、この本の本質に自己犠牲の精神があって、それを全ての読み手に強いるのは無理がある気がするからです。
時代背景の差異があるにしても、素直に納得できないところです。
勿論、素晴らしい絵本であることには間違いありませんが、全てに賛同できないので、今回の評価になりました。
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せつない物語
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投稿日:2008/06/22 |
読後感は、せつないの一言。
孤独で友だちが欲しい純粋無垢な心の鬼と、ずるがしこい人間の心の醜さの対比が際立つ絵本です。
広島弁の語り口と骨太の絵は、とても物語にマッチしていて、圧倒的な存在感を醸し出していると思います。
ハッピーエンドの絵本が多い中、こうした作品も必要なのではないかと思います。
子供にとっては、友達を思うときに、大人にとっては、自らを振り返るときに読んで欲しい一冊です。
小さい子であれば、可哀そうと共感できたら一先ず良しと言えると思います。
私は外見でなく中身で判断することの難しさを再認識させられました。
どんな世代にとっても、深く考えさせられる絵本であることに間違いはないでしょう。
蛇足ですが、小学校2年の次男が読書感想文に、間違って「おにひき島」と題名を書いていたのには、言い得て妙だと感心しました。
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絵が絶品
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投稿日:2008/06/22 |
原題は、「The End」
そのものズバリという訳題です。
普通は、昔話ってめでたしめでたしで終わるのですが、この絵本はその終わりからどんどん前にお話が進むというストーリーです。
ストーリー自体は、さほど面白みがないのですが、何と言っても、リチャード・エギエルスキーの絵が、絶品です。
少しデフォルメの効いた作風は、子供心を惹きつけること間違いなしでしょう。
1987年に『HeyAL』でコルデコット賞を受賞しているのも頷けます。
アメリカンコミックを彷彿させるテイストは、モーリス・センダックに作風が似ていますが、我家の好みとしては、こちらの方がずっと上という評価でした。
正しく絵を楽しむ絵本だと言えると思います。
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読み易い幼年童話
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投稿日:2008/06/21 |
ジャンルとしては幼年童話の部類で、小学校2年の次男が借りてきた本です。
お話は、小学生の女の子同士のケンカと、そこに、魔女を絡ませることによって、微妙な心理状態を巧みに描いています。
女の子の気持ちを、代弁していて共感する読み手も多いのではないでしょうか。
ほぼモノトーンの絵なのですが、ポイントとなる頁の挿絵には少し色付けがされていて、中々見易い絵だと思いました。
文字数も丁度良く、小学校1〜2年生の特に女の子にオススメします。
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絵本の枠を超えた秀作
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投稿日:2008/06/15 |
LD(learning disabilities:学習障害)を取り上げた実に骨太の作品です。
LDとは、知的発達に目立った遅れはないのに、学習面で特異なつまずきや習得の困難さを示す子どもに対して使われる新しい教育用語のこと。
この絵本は、作者であるパトリシア・ポラッコの自伝的物語とのことで、なるほど主人公の名前も、トシリャになっていました。
小学校に入り、LDの症状に悩まされ、仲間はずれにされるものの、5年生の時にフォルカー先生との出会いが、その先を180度変えたという物語です。
トリシャは、どうしても字が読めなかったのです。
何と言ったって、実話なのですから、心への響き方が違います。
一頁一頁が、心の魂を激しく揺さぶります。
特に最終頁は、涙なくして読めません。
フォルカー先生と30年ぶりに再開を果たした時の会話で物語は終わります。
「トリシャです。
先生のお陰で、人生が変わったのです」
先生は、私を抱きしめました。
「どんな仕事を しているの?」
「信じられますか?こどもの本を 書いているんですよ。
先生、本当に 本当に ありがとうございました。」
パトリシア・ポラッコの描く絵は、とても臨場感に溢れていて、楽しさ・悲しさが切に伝わってくると思います。
さらに、読書の素晴らしさ、家族特に祖父母との触れ合い、先生と生徒のあり方など、多くのことを教えてくれる絵本です。
小学校中学年くらいになったら、是非読ませたい絵本ですが、大人にも読んで欲しいと思います。
また、世の先生方にもオススメしたい絵本です。
彼女の他の作品も読んでみたくて仕方ありません。
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ほのぼのさせてくれます
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投稿日:2008/06/14 |
森の中にいるイスくんと動物たちの物語。
ねこ、うさぎ、ことりが登場しますが、細かい動きも良く表現されて描かれています。
だんだんとお友達になっていく過程があって、幼稚園・小学校での友達関係を彷彿させるものがあると思います。
子供自身が、自分の身に置き換えてみると楽しめるはずです。
我家では、イスくんのキャラクターがあまり受け入れられなかったので、普通の評価になりました。
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キャラクターも絵も魅力的
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投稿日:2008/06/14 |
「くまのがっこう」は山の上の寄宿舎でくらす12ひきのくまのこたちのお話。
絵本は、2002年8月の発売以来、2007年7月現在で85万部を超える人気シリーズとなっており、フランスや台湾で海外出版されています。
初めてこのシリーズを読んだのですが、一冊目から同時にキャラクターも出していたそうで、このキャラクターだけは良く見た覚えがありました。
本当の学校紹介のようなホームページもあって、絵本に留まらないことも人気の秘密なのでしょう。
今回は、ジャッキーがトマトを育てるお話。
このキャクターもいいし、ウィットに富んだ絵は見ているだけで、とても楽しいものです。
奇麗な発色の色合いも、日本の絵本ではあまりお目にかからないので、シリーズ全部を見てみたくなりました。
トマトが実をつけた時の「わあ トマトさんって すこーい」と歓ぶジャッキーの表情が最高です。
我家でもミニトマトを育てています。
やはり子供が収穫のできる野菜を育てるのは、素晴らしい成功体験になると思うし、この絵本もそんなきっかけになるのではないでしょうか。
根強いファンが多いのも納得の絵本です。
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前衛画が子供の心に響きます
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投稿日:2008/06/14 |
絵は、前衛画家として初めて紫綬褒章を受章している元永 定正さんの作。
三重県上野市生まれで、忍者の子孫とのこと。
文は、レオ・レオニ、ジョン・バーニンガム、イアン・フォルコナー等の訳で知られる谷川 俊太郎さんの作。
今回一寸調べてみて驚いたのは、岸田 衿子さん、佐野 洋子さんとも谷川 俊太郎さんと結婚したことがあるということ。
岸田 衿子さんと言えば、その妹が女優の岸田 今日子さんで、「かばくん」が有名です。
佐野 洋子さんと言えば、やはり「100万回生きたねこ」
何か背景だけ見るとそれだけで凄い作品です。
ストーリー性はあまりなく、元永さんの絵に谷川さんが少し文を加えた程度のもの。
絵は、元永さんの出品されている絵の要素が色濃くでたもので、正直よく分かりません。
しかし、1歳の子に読んでもらったら、この組合せがたまらないらしいのです。
前衛画というのは、子供の心に遡及するものがあるのかも知れません。
1歳前後のお子さん向けのファーストブックの一つとしてオススメします。
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時代背景は違えど完成度の高い絵本
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投稿日:2008/06/14 |
ねこざかなで有名な渡辺 有一さんの1985年の作品です。
最近読んだ中では、中川 ひろたかさん作の「とんかちくんとのこぎりくん」で、味のある絵を描かれていました。
お話は、主人公の小学校2年生のゆきこが、夜行列車のきたかぜ号に乗るシーンから始まります。
まさに、上野発 青森いきの夜行列車で、新幹線が標準の現在とは隔世の感があります。
それにしても、時代背景が違うとは言え、夜行列車に小学校2年の女の子が一人で乗車するという設定に少し無理がある気がしました。
それだけ、平和な時代だったいう証なのかも知れませんね。
その夜行列車で、ゆきこは夢とも幻ともつかない体験をするのですが、それは読んでからのお楽しみです。
怖い中にも、しんみりさせる要素も盛り込まれていて、ストーリー性の高さが、感じられました。
歌の歌詞よろしく、「上野発の夜行列車降りた時から、青森駅は雪の中」そのままに、おばあちゃんとの再会にはホロリとさせられました。
私も北国(旭川)に住んでいたことがありますが、まさに雪国の光景そのものが展開しています。
裏表紙を見ると、ゆきこの体験が夢だったのかどうかわかるという伏線もあり、完成度の高い絵本です。
読み聞かせよりも、小学校低学年の子供が自分で読んで、同じ世代の主人公の体験を考えさせる方が良いかも知れません。
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わらべ唄とのコラボ
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投稿日:2008/06/14 |
「ととけっこう よがあけた」というわらべ唄を絵本にしたものです。
わらべ唄なので、とてもリズミカルな文章です。
そのままでもテンポ良く読み聞かせ出来ると思いますが、巻末に、楽譜もあるので、唄にあわせて読んであげたら更に良いでしょう。
動物達の絵も、とてもはっきりした色あいなので、好まれることだと思います。
鶏がくちばしで、起こす仕草は愛情に溢れています。
先人の知恵というのは、素晴らしいものだと再認識させられる絵本です。
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