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古典的な良書
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投稿日:2010/10/03 |
マーガレット・ワイズ・ブラウンの1954年の作品で、コールデコット賞オナー賞受賞作品。
邦訳は2010年。
実に56年の時を経て読んだのですが、作今、こうした古典的名作を邦訳するケースが増えてきているのは、本当の好ましいことだと思っています。
絵を描いたティボル・ゲルゲイの作品は初めて見ましたが、丸みを帯びた実に優しいタッチの絵。
ワイズ・ブラウンの文に相応しいと言えるでしょう。
原題は「Wheel on the chimney」
コウノトリは幸せを運ぶ鳥として崇められていて、煙突に荷車の車輪を結わえ付け、コウノトリに巣を作ってもらうことに由来しています。
どうも舞台になっているのは、ハンガリー。
コウノトリのつがいが、煙突の上の車輪に巣を作るシーンから物語は始まります。
子供が生まれ秋になると、まとまって暖かいアフリカを目指します。
途中、フラミンゴの大群との遭遇があるのですが、その描写は凄いの一言。
もっと、大判の絵本で見たいところです。
そして、北の国に春が訪れる頃に、また、コウノトリは群れをなして戻るというストーリーです。
旅の途中には様々な伏線があって、楽しめる場面は多いと思います。
でも感じて欲しいのは、自然の営みの素晴らしさといったところでしょうか。
ワイズ・ブラウンの作品は、決して派手ではないのですが、心に染み入るものがあります。
この作品もそうした一連の一つ。
文章量が多いので、小学校低学年の子供が自分で読むのが向いているかも知れません。
良書としてオススメします。
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キャラクターが魅力的
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投稿日:2010/10/03 |
「おいしいともだち」シリーズの一冊。
とよた かずひこさんと言えば、我家では「ワニのバルボン」シリーズが人気があります。
「とうふさんがね・・
ねぎしょって・・・
よいしょ・・・」
と言うシーンから始まります。
左のページには小さく、とうふさんがねぎを抜いている姿があるので、要注意。
ねぎをしょったとうふは、おっちゃんと呼ばれているのですが、後から角切された小さいとうふ達がついていきます。
この小さいとうふのキャラクターが、際立っていて、非常に魅力的。
それぞれが、きざみねぎを頭にのっけているシーンは、最高で、子供たちも大喜びすること間違いなしです。
久々に出会った一押しのキャラクターです。
一寸文章がリズミカルでないとこが残念で、キャラだけでいけば、5つ星の評価ができたと思います。
エンディングも良く出来ていて、文章も少ないので2歳前後位から読み聞かせが出来る絵本です。
食育にも役立つと思います。
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生命の歴史が分かります
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投稿日:2010/10/02 |
「ひとりぼっちのかいぶつといしのうさぎ」で知られるクリス・ウォーメルの2010年の新作。
描かれているのは、陸にまだ生物がいなかった時代のお話。
そこにいた賢いさかなが主人公。
賢いさかなが中心にいて、それを取り巻くさかなたちという構図が何箇所かあるのですが、周りのさかなのが驚嘆している様がとても愉快。
このさかなが賢いということを、上手く表現していると思います。
賢いさかなが、考えたりする様は、程よく擬人化されているのですが、上陸するのに4つの足を作ったというのは、一寸行き過ぎの感がありました。
後年、その話を聞いたさかなが、ヒレを使って上陸して、そのヒレが少しずつ足に変化し爬虫類に変っていったというのは、まぁ絵本だから許せる範疇でしょうか。
この絵本で一番気にいった絵は、さかな、爬虫類、哺乳類、類人猿、人間への変化を一枚で表現しているもの。
この流れを俯瞰できるというのは、イメージが膨らむので実に素晴らしいことだと思います。
生命の進化を絵本で易しく伝えるという企画自体は、とても崇高なもので、賢いさかなを登場させたのも、大ヒット。
足を作ったというところが、別の何か他のものであれば間違いなく五つ星にした作品です。
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考えさせられる絵本
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投稿日:2010/10/02 |
小さな池で暮らすかあさんあひると6羽の子供たち。
かあさんあひるの
「荷物を纏めて、旅に出よう。何処かに きっと もっと ずっと 素敵な場所が あるはずだもの」
という発言で旅に出発します。
荷物を棒に結んで歩く姿は、何処かユーモラス。
どんどん下流に向かって歩いていくのですが、子供たちは1羽づつ気にいった場所で居を構え、かあさんだけが海に達して、それぞれが暮らすことになります。
子供たちとの再会があるのですが、最後にかあさんあひるは、元いた小さな池に戻ります。
エンディングは、何か胸をかきむしられる気持ちになります。
そこにあったのは、子供たちを立派に育てたという達成感なのか、それとも、単なる郷愁なのかは分かりません。
様々な思いが交錯したのかも知れません。
私達も、かあさんあひると同じように、旅をしていると言えるのでしょう。
旅を終えたとき、良かった旅をしたと言えるようにしたいものです。
子供に読み聞かせるというより、大人が読んで何かを感じてもらう、そんな類の絵本ではないかと思いました。
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アメリカの学校風景が楽しい
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投稿日:2010/10/02 |
絵を描いたハリー・ブリスは、「ミミズくんのにっき」の絵が最高でした。
この作品の絵も、細かいところまで描かれていて、風刺が効いているので何度見ても楽しめるものとなっています。
自分の学校を誇りに思っているキーン校長先生は、学校中を見て回って、いつも満足していました。
でも、もっと学校に来る日が増えれば、みんながもっと幸せになれると考えて、最初は土曜日の登校を発表します。
みんなが反対しないのは、キーン校長先生が、みんなのことを第一に考えてくれているのを良く知っているから。
それが、どんどんエスカレートしていくのですが、その度にみんなの表情が曇っていく様は見ものです。
夏休み中も登校ですと言った日には、卒倒している子供やら、涙して抱き合っている子供やら、一人一人が上手に描写されています。
オチはそんなに感動的な結末でなく、一寸拍子抜けの感じです。
物語よりも、絵を見て楽しむ類の絵本だと思います。
アメリカの学校の雰囲気は充分に伝わってくるので、日本の学校との差異を話してみるのも一考でしょう。
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やぶうち まさゆきさんの快作
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投稿日:2010/10/02 |
文字のない絵本です。
描いた薮内正幸さんは、動物画の第一人者としてつとに有名ですが、この絵本に文字は不用です。
動物の親子、家族が描かれているのですが、その絵は精緻なだけでなく、その動物たちの愛情すら伝わってきます。
親が子を思いやる気持ちを、絵が表現しているのですから凄いことです。
これなら0歳児でも、充分に何かを感じることのできるのではないでしょうか。
どの絵も素晴らしいのですが、横開きの絵本を縦にして見せるキリンの親子の構図は、美しいというに相応しいもの。
キリンってこんなにも高いのだということが、再認識できると思います。
動物園に行ける年齢に達する前に、是非見せて欲しい一冊です。
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親子の愛情が感じられます
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投稿日:2010/10/02 |
動物画の第一人者として知られる薮内正幸さんの絵による作品です。
最初の見開きに、
「どこに いるの?○○○の あかちゃん?」
とあって、一寸赤ちゃんが見え隠れする絵があります。
次ページは、
「ここよ ここよ ○○○○○」
と解答があるという構成です。
いつもながらの薮内さんの絵は、見る者を圧倒します。
その毛並みまでも一本一本丁寧に描いた精緻な絵は、親子の愛情をも伝えてくるものです。
ただ、「どうぶつのおやこ」「どうぶつのおかあさん」あたりと比較すると、少し物足りない感じがしたので、評価は四つ星としました。
それだけ、薮内さんの作品群のレベルが高いことの証左です。
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目玉焼きの表情が良い
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投稿日:2010/10/02 |
「おいしいともだち」シリーズの一冊。
とよた かずひこさんと言えば、我家では「ワニのバルボン」シリーズが人気があります。
物語は単純で、転げ落ちたたまごの落ちた先がフライパンで、無事に目玉焼きになるというもの。
今一歩の出だしだったのですが、
「しんぱい ごむよう!」
と高らかに宣言するところから、一気に良い感じに展開します。
目玉焼きの表情が印象的で、これをいいお顔というのでしょう。
こういうワンフレーズは、一発芸みたいですが、子供が覚えて使いそうなフレーズだと思います。
文章が少ない分、2歳前後位から読み聞かせが出来る絵本です。
これなら食育にも役立つことでしょう。
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精緻な絵が素晴らしい
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投稿日:2010/10/01 |
「ガンバの冒険」シリーズが有名な薮内正幸さんの絵による作品です。
薮内さんは、動物画の第一人者としても知られています。
どうぶつのおかあさんという題名ですが、内容は動物のおかあさんが、子供をどうやって運ぶかというもの。
ねこやライオンのおかあさんは子供をくわえて運び、チンパンジーは抱きかかえて運んだりと、動物によっていろんな運び方があるのが分かります。
気にいったのは、いのししとはりねずみ。
おかあさんの後から子供がついていくので、運ぶという言い回しとは違うのですが、この2例は実に微笑ましいもの。
特にはりねずみは、子供たちが一列になってついていくの姿がたまりません。
しかも、裏表紙には、はりねずみが、みんな丸くなって体を寄せ合って眠るシーンが挿入されていて、余韻がある終わり方も、上手いと思いました。
分かりやすいストーリーもさることながら、動物たちの精緻な絵は必見の価値ありです。
動物園に行く前に読まれると効果的でしょう。
0歳からでも読みきかせできる作品としてオススメです。
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可愛らしい自動車の絵は必見
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投稿日:2010/10/01 |
「バルンくん」シリーズの一冊。
小森さんは、子供の頃から自動車が大好きだったということですが、やはり、その描く車にこだわりが感じられます。
描かれた車は、オースチン・ヒーレー・スプライト。
1958年〜1961年までイギリスで生産された超小型のロードスター。
イギリスで“The Frog Eyes”、北米で“Bug Eye”、日本で“カニ目”というニックネームが付けらたスポーツカーの傑作です。
何と言ってもニックネームがつけられた位の可愛らしいボディが特徴なのですが、この車を主人公に選択した瞬間に、絵本の成功は約束されたようなもの。
しかも、小森さんの描く車の絵は擬人化していて、更に色合いが綺麗なので言うことなしの出来栄えです。
物語は、走っているバルンくんが、崖崩れに遭遇するシーンから始まります。
そこに現れたお助け3兄弟、ブルドーザー、ペイローダー、ダンプカーの活躍を描くのですが、ライトを目に見立てた表情が何とも言えません。
また、登場する車にあだ名があるのも、子供にとっては魅力的なことでしょう。
これは車好きにはたまらない、一寸したプレゼントにも適した絵本だと思います。
シリーズの他の作品も読んでみたくなりました。
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