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海の底に住む人魚姫は、人間の王子に恋をしたため、水の泡に?。曽野綾子の洗練された文と岩崎ちひろの美しい絵が、絵本に結晶。
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娘は人魚姫、といえばアリエルしか知りません。昔話はやはり本物を知っていて欲しいという私の勝手な願いからこの本を購入しました。
美しくて悲しいです。
文章も気品にあふれ、でも難しいところはありません。字面だけは幼児でも理解できます。でも行間や後ろに流れる人魚のひたむきさ、悲しさまではもう少し大きくならないと無理かもしれません。ずっと大きくなっても飽きることのない芸術的絵本です。絵の素晴らしさもいうまでもありません。私は特にいわさきさんのファンというわけではありませんが、それでもこの本は一見の価値があります。構図も色使いも、天才的ですね。
幼いときに読んだ人魚姫はなんだか悲しい、府に落ちないという感じがして特に好きなお話ではありませんでした。でもこの本の最後の一文はとっても素敵で心打たれます。 (もぞもぞさん 30代・ママ 女の子3歳、女の子0歳)
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