![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
「よーい、どん」でみんなが一斉に駆けだします。かけっこですね。楽しそうです。あれ、もうゴールになっちゃった?! いえいえ、物語はここからスタートですよ。
「まだまだ まだまだ」
ひとり飛び出したのは、男の子。ぼくはまだ終わらないのです。賑やかな街の中や、ビルの間や町のはずれも、畑の中だって。まだまだずっと、かけっこです。走り続ける彼を不思議そうに見る人がいれば、気が付かない人だっている。そんなのおかまいなしに、彼はまだまだ、まだまだ、走ります。やがて、牧場も森の中もその先も抜けていくと……あれ?
たとえ誰かに「これで終わり」だって言われても、ぼくはまだまだ行きたい。どこまで行くのか、ぼくにだってわからないけれど、まだまだ行ってみたいのだ! この絵本を読みながら耳を傾けてみると、どこからか聞こえてくるこんな叫び。だけど、走っている本人は飄々としたもの。子どもたちの心はいつだって自由なものです。
「まだまだ まだまだ」
見習わないといけないのは、私たちのほうかもしれませんね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
「よーい、どん!」どうやらかけっこがはじまったようです。たのしいですね。みんなぶじにゴールして、とおもったら「ぼくはまだまだおわりません!」とひとりがとびだして……。 町のなかやビルのあいだ、畑の中や森のなか、かけっこはまだまだずっとつづきます。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
五味太郎さんの作品ということで、読みたいと思いました。
小さな子が5人、「よーいどん」と走り出します。
男の子はゴールを超えてもまだ走り続け、街の中、ビルの間、森を駆け抜け、まだまだ まだまだ……。
ルールを超えて、自分だけのかけっこを楽しむ男の子。見ているとなんだか痛快で、こちらまで楽しい気持ちになってきます。
ゴールだけがゴールじゃない?なんて、大人もちょっと考えさせられました。
(クッチーナママさん 50代・ママ 女の子20歳、女の子17歳、男の子15歳)
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