![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
村人に嫌われた大きなヘビのおふじを、おじいさんとおばあさんは泣く泣く山に捨てました。ある日、おふじは池に落ちた庄屋の娘を助けます――。ひどい仕打ちを恨むことなく優しさで報いた、十二支の「ヘビ」の昔話.。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
ヘビは疎まれることもあるけれど、崇められることもあるという、神秘的な生き物なのかも知れません。
子どものいない老夫婦のもとで、わが子のように育てられたヘビのおふじは、大好きなお餅をたらふく食べてぐんぐん大きくなりました。
子どもたちには人気者のおふじでしたが、大人たちからは忌み嫌われてしまいます。
山に捨てられることになったおふじでしたが、その後の展開が見事です。
おふじはあくまで人に寄り添う蛇だったのですね。
人を助け、病に臥せるお爺さんに恩返しをするおふじでしたが、おじいさんが元気になった姿が描かれていないのが、ちょっと残念ではあります。
美しい美談でまとめられたお話の解説に、巳年生まれの人の性格が書かれていました。
当たっているかどうか、ちょっと興味があります。
このお話自体は創作民話だそうですが、「蛇婿入り」、「蛇息子」、「蛇女房」など、地方にヘビに関わる民話があることも知りました。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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