![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
自らも重度の障害をもつ吉村敬子さんの力をかりて、田島征彦さんが描く戦争絵本。戦争と障害の問題を強く訴えかける。 《ストーリー》もも子は、まるで見わけがつかないふたごにとまどいながらも、ふたりのことが気になってしかたがなかった。ある日、小学校入学を心待ちしていたもも子のもとに〈修学猶予〉の通知がきた。すっかり気落ちしたもも子をなぐさめようと、ふたごはあることを思いつく。障害をもちながらも明るく生きようとするもも子に、いつしかふたごは心ひかれるようになっていった。 その年の夏、夜中に空襲警報が鳴りひびいた。もえさかるほのおの中、歩けないもも子は…。
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![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
戦争の本を読み続けるのには気力がいる。
現在、息子の夏休みの宿題のために戦争に関連する本を読んでいます。いつも思うのは戦争は地獄。地獄を体験したことがあるわけではないけれど、一冊一冊を読むのにエネルギーを吸い取られるような気持ちになるのです。
そして、『てっぽうをもったキムジナー』と立て続けに読んだのがこの本です。
大阪堺の空襲が描かれています。「だれも探してくれず、身元もわからない<ななしのごんべさん>が、たくさんいたそうです」という一文が心に突き刺さるようでした。遺族の方の気持ちまた空襲に遭われて亡くなられていった方々の無念さを思うと。
言葉で絵で戦争を伝えるというのは容易なことではないと思います。しっかりと受け止めていきたいと思いました。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子11歳)
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