![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
あわてて走っている小学生の男の子。表題には「ちこくのりゆう」? そして、「せんせい、きいてえな。」 なるほど、なるほど。 さあ、先生になった気分で、主人公・マサシが遅刻した理由に耳を傾けようではありませんか。
朝、起きたら、父ちゃんと母ちゃんがカブトムシに!? うちを飛び出したら、野良猫のタイショーと入れ替わり!? 「どんぶらこの こーろころ こーろころの どっぴんしゃん」 これでもかと起こる、ハプニング。 軽快な関西弁で語る不思議な体験談が臨場感たっぷり、爆笑を誘います。 でも、こうしてちゃんと学校に来たマサシはすごい!ですよね。
本作で童心社と日本児童文学者協会が主催する「絵本テキスト大賞」 第9回の大賞を受賞した、森くま堂さん。デビュー作『おむすびころりん はっけよい!』の軽妙な世界がさらに進化しているように感じます。 『おにぎりにんじゃ』で第33回講談社絵本新人賞佳作受賞の北村裕花さんが、迫力ある絵で盛り上げ、世にもユニークな「ちこくのりゆう」は、説得力満点です。
(中村康子 子どもの本コーディネーター)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
先生、きいてえな。朝おきたら、とうちゃんとかあちゃんがカブトムシにかわっとったんや。だけど時計を見たら学校がはじまる時間やったから、いってきますと、ぼくはうちをとびだしてん。ところが、ノラネコのタイショーに声をかけられて、そのとたん……ちこくのりゆうを先生に説明する体ではじまる物語は、ページをめくるたび度肝をぬかれる抱腹絶倒の展開をしていきます。第9回絵本テキスト大賞受賞のナンセンス絵本です!
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
最初のページで、なあるほど、と展開が読めたのですが、
ここまでくるとあっぱれ、と脱帽です。
走って校門に着いたであろう小学生マサシの、「ちこくのりゆう」談です。
え?朝起きたら、両親がカブトムシに?
野良猫のタイショーと入れ替わり?
次々と起こるハプニングにハラハラドキドキです。
不思議なことが起こる時のBGM(呪文)?が愉快愉快。
読むだけで雰囲気たっぷりですから、ドラマティックです。
もちろん、ネイティブに心地よい関西弁も素敵です。
もう、耳から聞いただけで、落語気分。
先生、どう対応したのでしょうか。
気になるところです。
北村裕花さんの絵も素朴でぴったり、面白いです。
きっと子どもたちに大うけするでしょうね。 (レイラさん 50代・ママ )
|