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
とげとげの体には、トゲトゲがあります。ちょっと姿が違うだけで、いつもみんなにいじめられていました。 でもある日、サルにいじめられているところを、ヤマアラシのトムに助けられて…。
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とげとげは女の子。でも、体中にある鋭いとげのせいで、いじめられていました。いじめられるたびに、体のとげも伸びていきました。
とげとげには、名前もなく、家族もいない。
冒頭読んでいると、なんて、なんて悲しい絵本なのだろうと、目を覆いたくなりました。
そんなある日、サルにいじめられていたとげとげを、勇気を出して助けたのがヤマアラシのトム。
とげとげの凍りついた心はなかなか溶けませんが、トムの優しさに触れるうち、とげとげの心は溶けていきます。
辛く苦しいこともあるけれど、きっと味方はいるんですね。その人の良さを分かってくれる人が。
もちろん、いじめなど言語道断。その人のすばらしいところを見つけようとすることが大事なんですよね。
学童期に読み聞かせてあげたい絵本でした。 (環菜さん 20代・ママ 男の子4歳、男の子2歳)
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