![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
月曜日、道をとぼとぼ歩いているのはバジ。なぜなら、金曜日は苦手な歌のテスト。みんなの前で歌わなくてはならないのが、憂鬱でたまらないのです。そんな時、バジは赤いボールを拾います。そして「時間をすすめることができる不思議なボールの話」を思い出し、考えるのです。
「もしかして、これがそのボールだったらいいのにな」
ところが、バジがためしに「すすめ!」と言ってみると、空がさあっと明るくなり……。もしかして、本物!? だとすると……。さあ、次の日からバジの葛藤が始まります。だって、嫌なことがあれば、このボールを使って時間を進めてしまえばいいわけですからね。歌のテストだって、あっという間です。バジはボールを使うのでしょうか。
「第10回武井武雄記念日本童画大賞」絵本部門大賞受賞をしたこの作品。スリリングな魔法の場面が展開されていくのかと思いきや、物語の中心となるのは、ほとんどがバジの迷う心の中。ところが読者は、あっという間にそのお話に引き込まれてしまうのです。バジがボールを使うのか、使わないのか。こんなにドキドキしてしまうなんて!
読み終われば、なんだかすっきりいい気持ち。ぜひ、自分の経験と重ね合わせながら、バジと一緒に金曜日を乗り切ってみてくださいね。優しい雰囲気の絵も、とっても魅力的です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
時間を進めてくれる、赤い不思議なボール。バジは、苦手な歌のテストで、ボールを使うかどうか迷います。「第10回武井武雄記念日本童画大賞」絵本部門大賞受賞作! ※受賞時は「しらとりぷい」のペンネームで発表。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
バジって、牛?馬?ろば?(笑
表情豊かで、なんかかわいらしいんです
絵もお話の内容もすてきです
歌のテスト・・・
だけでなく
バジの苦手なものは多いようです
ここが共感できるところ
子どもって小さい頃は
全能感を持っていて(笑
だんだん、友達のほうが
すごいーとか
自分はうまくできないーとか
自信がなくなってくるものです
バジと同じように
赤いボールみたな
魔法があったら・・・
でも、このおはなしは・・・
怖い?教訓
時間についても考えさせられます
第10回武井武雄記念 日本童画大賞
絵本部門大賞受賞作品
とのこと
武井さんのこと
「イルフ」についても
おもしろい感性だなぁ〜と感心しました (しいら☆さん 50代・その他の方 )
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