みんなと手をつないで上を向けば……『おひさま わらった』【NEXTプラチナブック】
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かぜとさんぽ、森には誰がいるのかな。
虫たちがひそひそ話し、花たちがゆれ、ちょうちょも一緒に踊ってる。ぴょんと跳ねたかえるにつられて地面を進めば、そこにもまた知らない生きものたちがうごめいて。
慌てて走り込んだ森の道では、大きな木々や鳥たちのさえずりに包まれて。あ、飛んだ! わたしも、かぜと手をつないで、みんなと空を見上げれば……。
ブラチスラバ世界絵本原画展受賞作家きくちちきさんの新作絵本は、木版画で描かれた「いのちのつながり」。青、赤、黄、黒、それぞれの色が生き生きとし、ある時は単体で、ある時は重なり合い、美しい景色となって目に飛び込んできます。それはまるで、お話の中の生きものたちの様でもあり、読む人の感覚を刺激します。
クライマックスでみんなに注がれる「おひさま」の光。どこまでも広く明るいそのページを眺めていると、出会ったことのない誰かと、自分もつながっているような気持ちになってくるのです。心躍る春の絵本、美しい1冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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「かぜとさんぽ」。 草がゆれ、花はおどり、虫や蝶のささやきが聞こえる 森へさんぽにでかけよう。 おひさまのもと、すべてのいのちたちとつながって、 どこまでも歩いていける―― ブラチスラバ世界絵本原画展受賞作家きくちちきが、 究極の木版画で描きだす、たいせつな思い。

きくちちきさんの躍動感があり愛らしく温かみのあるイラストが好きなので、こちらも読みたいと思いました。
青と黄色だけのシンプルな表紙が、存在感大きく、逆に目立ちます。
中身は木版画に4色の色をつけた作品。斬新な言葉とともに、画面から生き生きとした生命力が飛び出している感じです。
春が来るのが楽しみになってくる1冊です。
(クッチーナママさん 50代・ママ 女の子20歳、女の子17歳、男の子15歳)
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