寿司は子どもたちに大人気。でも、同じ魚を使った料理なのに、 「焼き魚」は子どもたちに不人気の様です。 「ほねが あって たべにくいし、にがいからです。」 な、なるほど…。 でも、夕ご飯に出た焼き魚を残したら、 食べ散らかした焼き魚がお風呂に入ってきて、恨めし気に言ってきました。 「きらわないでくれ〜 ちゃんと たべてくれ〜」 寝ているときも、朝食のときも出てきて、 「きらわないでくれ〜 ちゃんと たべてくれ〜」と迫ってくる。 やきざかなののろいは、なかなか恨み深いようです。 それでも断固として拒否をするぼく。 「もう!たべてやるー!!」とやきざかなに襲いかかられて、 「ぱくっ」と食べられてしまった、ぼくの行く末は…?
「呪い」ときくと、ネガティブなものを感じたり、 何だか怖いと敬遠してしまうかもしれませんが、 塚本やすしさんの描く「呪い」の焼き魚は、どこかユーモラスで、 キリリと引き締まった眉とまっすぐな瞳は、 「焼き魚を食べてほしい!」という一途な思いを十二分に感じることができます。 読み終わった後に、魚の焼ける香ばしい匂いが鼻の奥をくすぐり、焼き魚が食べたくなる絵本です。
(木村春子 絵本ナビライター)
「ぼくは、やきざかながきらいです!おすしのさかなは、だいすきです。夕食がやきざかなだと、とても残念です。ぼくは、食べ散らかして、やきざかなを食べたふりをしました」え〜っ、そんなことして、いいの?! そうなのです、よくないのです。きらわないでほしいやきざかなが、お風呂にも、寝床にも、外にも、どこでもついてきて「きらわないでくれ〜」というのです。やきざかなののろいはこわいのです!
やきざかなののろいって
「わかるわかる」というお子さんは多いのではないでしょうか?
お魚の身をほぐしてあるならまだしも
自分で一匹食べるとなると
骨はあるしべとべとするし悪戦苦闘する子供は多いはず。
もちろん我が家の子供たちもです。
そんなやきざかなきらいな男の子に
やきざかなが執拗にたべてくれ〜って取りつくのです。
そして衝撃的な展開になります。
おさかな大好きになってよかった! (らずもねさん 30代・ママ 男の子7歳、男の子5歳)
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