![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
おいしそうな子ねずみを見つけたお父さんやまねこ。子ねずみを食べようとしたとき、現れたのは…? 大迫力の「お父さん絵本」!
大迫力の「お父さん絵本」が誕生! 愛する妻と息子の待つ家への帰り道、おいしそうな子ねずみを見つけたお父さんやまねこ。しめしめと舌なめずりをして子ねずみに近づくやまねこの前に、見るからに弱そうなよれよれのお父さんねずみがあらわれます。怯えながらも息子を守ろうとするお父さんねずみの姿を見て、やまねこの気持ちはだんだん変わっていきます……。「こんな父親のさりげないやさしさを、ボクはずっと描きたかったのです」という、きむらゆういち先生。立場の違う2匹の父親の絶妙な気持ちの変化を、少ない言葉でみごとに表現。きむら先生ならではの行間を読ませる筆致で、読者をお話の世界に引き込みます。竹内通雅先生が大胆な構図で描くイラストは迫力満点! やまねこと子ねずみの感情豊かで生き生きとした表情と、お父さんねずみの一見何を考えているのかわからない表情の対比も楽しめます。家族での読み聞かせにぴったりな、ダイナミックかつ繊細な絵本です。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
『あらしのよるに』のきむらゆういちさんが紡ぎだす、父と息子の姿です。
仕事帰り?のやまねこが、子ねずみに出会います。
この子ねずみ、とても威勢がいいのです。
自分の父ちゃんが自分を助けてくれる、と熱弁をふるいます。
でも、現れた父ねずみはどうにも貧弱で、
やまねこは思わず、同情してしまうのですね。
それも、自身が父親であり、自分の息子の姿を重ねたから。
このデリケートなシチュエーション、さすが、きむらゆういちさんです。
加えて、独特の画風で、その心情を描いた竹内通雅さんも見事です。
目に映る親子の姿が印象的です。
やまねこの口調も、このシチュエーションにピッタリ。
まるで映画のワンシーンを見ているような読後感でした。
幼稚園児くらいから共感できると思います。 (レイラさん 50代・ママ )
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