
くろくまさんがのんびりおさんぽをしていると、もじゃもじゃの知らないくまさんに出会いました。一緒に歩きだしたくろくまさんたちは、1匹、またもう1匹と、いろんなくまに出会います。そして最後に出会ったしろくまさんがたずねました。「きみたちは、みんなずいぶんちがうすがたをしてるけど、どうしていっしょにいるの?」

『Five Bears』が原題。
題名と表紙絵を見て、お、なるほど、と思わせる魅力があります。
そう、5種のくまさんたち。
くまといえども、多様性という事でしょうか。
くろくまさんが散歩中、もじゃもじゃくまさんと出会い、
話を交わしてなんとなく一緒に歩く展開。
そして、パンダさん、大きなくまさん、しろくまさんも合流して。
それぞれの個性は尊重しつつ、「楽しい一日を」という声掛けにとどめ、
ほら、段々と同調していく様子が愉快です。
仲良くなるヒントがさりげなく提示されているような気がします。
小学生くらいから大人まで、心にスッと心地良い作品です。 (レイラさん 50代・ママ 男の子29歳、男の子27歳)
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