ささえてくれているのは、どんな人たち? 『よるのあいだに…』【NEXTプラチナブック】

昼のあいだ、いろんな人が仕事をしている。
朝早く、おいしい朝食を買おうと、人々がパン屋を訪れる。 彼らは、電車や乗って、会社に向かう。 会社のビルでは、大勢の人たちがフロアを行き来して、働いている。
でもじつは、夜のあいだにも、いろんな人が仕事をしてる。
夜は道が空いていて、物が運びやすい! トラックの運転手さんが夜のあいだに小麦粉を届けてくれるから、パン屋さんは朝早くにパンを焼ける。 ビルの掃除をするのだって、人のいない夜のほうがやりやすい。夜のあいだに清掃員さんが掃除をしてくれているから、みんな気持ちよくフロアを使える。 それから、線路の工事をしてくれる、作業員さん。電車が走っていない夜のあいだに、線路のトラブルを解決して、安全を守ってくれている。
多くの人が寝静まる時間に働く人々をテーマにした、ユニークな視点のお仕事絵本。ひとつひとつのお仕事をくわしく掘り下げていくのではなく、紹介するお仕事のそれぞれが、互いに、あるいは昼のお仕事と、どう関わり合っているのかということについて、さまざまな表情を見せる夜の町でゆっくりと視点を移しながら紹介していきます。
みんなが眠りについている時間にも、途切れることなくどこかでだれかが働いていて、そういうお仕事ひとつひとつが、人々の生活全体を支えている。考えてみれば当たり前だけど、自分で気づいて、思い描くのはむずかしい。そんなぼくらにあたらしい視点で社会を見つめる目をくれる、「ありがとう!」のイマジネーションにあふれた一冊です。
(堀井拓馬 小説家)

わたしがパジャマにきがえるころ、ママは、でかける。たいせつな仕事にいくんだ。 町のあんぜんをまもる警察官や、たいせつなニュースをつたえるレポーター。 わたしがねているよるも、たくさんの人たちがはたらいて、みんなのくらしをささえてくれている。
私たちが生活する中で、なかなか直接目にすることのない、夜間にはたらく人たちの仕事を、子ども目線のやさしい表現で追いかける絵本です。

4年生のクラスで読み聞かせをしました。
夜にも働いている人たちがいて、私たちの暮らしを支えてくれていることを、わかりやすく、押しつけがましくなく教えてくれます。
夜に働く仕事はいろいろあるけれど、この本の中に赤ちゃんのお世話をしているパパとママのことも含まれていて、私はよかったと思います。 (maaruさん 40代・ママ 女の子11歳、女の子9歳)
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