
おしゃれで、キュートな「ヘビさん」の登場です。 五味太郎の「干支セトラ絵本」第9巻。 「へびさんはいつも、こんなですから」 いつも、いろいろといわれてしまいます。
わにさんは、「なんかちょっと ふりょうっぽいわね」というし・・・ さるさんは、「おまえ げいがないね」なんていってくるし・・・ ぞうさんは、「あきらめちゃダメよ がんばるのよ」とまでいうし・・・ ねこさんは、「あなた まとめてしっぽね!」などといってのけるし・・・
でも、へびさんは、めげない!へこたれない! だって、「いろいろいわれるのも、けっきょく ○○○○ ○○○○のせいなんだわ」と。
おしゃれで、キュートなヘビさんの表情(!?)に、ご注目ください。
「あきらめちゃダメよ がんばるのよ」とは、少年時代の五味さんが、 街で見知らぬ女性に、実際にいわれたことばなんだそうです。
「なぜか、いろいろいわれちゃうのがいるよね。そんなヤツへのエールかな」 と五味さん。
五味さん自身、「かわいいのが、できちゃってさ!」 とうれしくなったそうで、「♪ミはミリョクのミ♪」 とはじまる替え歌まで、つくってくれました(どうぞ、 カバーのウラ表紙の全歌詞をうたってください)。
 付録は「のびちぢ巳ーちゃん」(美術家本間純さんデザイン) 五味さん描く「へびさん」が、本間さんのあたまのなかでぐるぐるととぐろを巻いて、 それで、こうなりました!

私が巳年だったのですごく興味津々で読みました。
最初は、「え?なんかヘビってこんなあつかいばっかりで、ぜんぜんいいとこない感じ???」とちょっと寂しく思っていたのですが、最後のページでへびの心があかされて、
「おおお!!ヘビって心が強い!!」と見直してしまいました。
一番笑えるのは背表紙のドレミの歌ですね。かなりお気に入りです。
2歳の息子にはまだ内容を理解するのは難しかったようですが、それでも絵がすきなのか、ページはしっかり眺め回して読んでいました。 (霧丸さん 30代・ママ 男の子2歳)
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