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![おはなし](/images/shoukai_ohanashi.gif)
両親が亡くなってからも、ゴールディーは人形作りの仕事を一人で続けました。人形を作るときはいつも、四角く切られた木っ端を使うのでなく、森で拾った枝を使い、静かに心をこめて仕事をしました。ただの人形、と友達のオームスに笑われても、ひとつひとつ丁寧に作り上げます。 そんなある日、ゴールディーはお気に入りのアンティーク屋さんで今までに見たこともない美しい中国製のランプを見つけます。とても高価でしたが、ゴールディーは思い切って人形18個分と引き換えにランプを手に入れようと決めました。
![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
心を込めることの大切さを教えてくれる作品。中国製ランプとの出会いがゴールディーの生き方を肯定し、さわやかな結末に導きます。軽薄短小、何でも効率に重きの置かれる現代にあり、疲れや惑い、迷いが生じたら開きたい一冊かもしれません。 イラストはモノクロ・ペン画のページが2〜3ページごとに登場し、一見地味な印象。でも、ゴールディーの表情にはぬくもりがたっぷりで、やさしさが伝わります。若木色の布装丁もすてきですよ。ビタミン剤のような役割を果たしてくれそうな絵本です。 ――(ブラウンあすか)
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
息子が2年生の時に、夏休みの工作でリースを作りました。
土台は、市販の物を使ったら?と言うと、
「それじゃ、本物の自然じゃなくなるから」と言って、山で小枝を拾って、
苦労して作っていました。
枝の自然な曲がりかたが、とてもいい味がでていて、先生にもとても誉められました。
最近、「こだわり」というのは、悪いことにしか使わないものだと知りました。
これからは、時間がかかって大変ですけど、息子の「持ち味」だと思って、認めてやろうと思います。
この本は、高学年以上、大人にもいいと思います。
絵もシンプルでかわいいので、ほのぼのとして癒されます。
手元において、何度でも読み返したい本です。
(おるがんさん 40代・ママ 女の子13歳、男の子11歳)
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