はじめてのおてがみ
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投稿日:2010/09/29 |
ガーリャさん 40代・ママ・その他 女の子6歳
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おてがみを書くのが大好きな子にぴったりの絵本。
字を覚えたての頃、そして、初めておてがみを出した日のこと・・・、我が子の成長をなつかしく振り返りながら、親子で楽しめる1冊だと思います。
娘も、おてがみを書くのが何よりも好き。小さい頃は、日本のじいじ、ばあばへ、今は、クラスのお友達に書くのを楽しみにしています。
「初めてのお手紙は、じいじとばあばへだったかなあ?」と聞くと、
「違うよ、ママに書いたのが最初だよ。『ママ、おこらないでね』っていうお手紙。」・・・えっ、そうだっけ?!
おてがみを書くのももちろん楽しいことですが、おへんじをもらうのも同じくらいわくわくして、うれしいものですよね。
すっかり便利になってしまった昨今。海外にいても、数秒でメールのやりとりができる世の中になりましたが、娘には、手書きのお手紙を封筒に入れて、ポストに投函し、海の向こうからお返事が来るのを指折り数えて待ちわびる経験をさせてあげられてよかったな、と思っています。
たまには、大人の私たちも、パソコンやケイタイから離れて、ペンを執ってみるのもいいかもしれませんね。
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異国の言葉のよう
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投稿日:2010/09/29 |
ガーリャさん 40代・ママ・その他 女の子6歳
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「なぁんくくるん」って一体何だろう? まずそこからこの本への興味が広がりますね。
このお話は、「ちいさなみなみのしま」(八重山諸島、おもに石垣島)が舞台になっています。夏休み、ちいちゃんは、おじぃとおばぁの家に遊びに行きました。海に魚を獲りに行ったおじぃを迎えに、浜へと向かったちいちゃんでしたが、途中、1頭の牛に会いました。怖くて、横を通れないちいちゃんに、近所のひこおじぃが教えてくれたのが、「なぁんくくるん」でした。これは、おまじないでしょうか? まほうの呪文でしょうか?
異国の言葉のように響く沖縄の言葉。なんでもない声掛けでも、聞き慣れない方言で聞くと、なんだか本当に不思議な力をもつように感じられるものですね。
絵の雰囲気も、南の島らしく、色鮮やかで、大らかな空気に包まれています。
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表紙もカッコイイ
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投稿日:2010/09/29 |
AAさん 30代・ママ・山口県 女の子9歳、女の子6歳
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私は宮西さんの絵本が好きでたくさん持っています。たくさん読むと、割と似たような話もあったりして新鮮な感じがしないこともあるのですが、これは久々に斬新な感じがしました。この本から醸し出される雰囲気がいいです。
読み進めるうちにちょっとドキドキ、展開はどうなるのだろうというちょっと不安な気持ちなど味わえました。
結末は読めるものの、子供的にはこう終わるのがいいだろうという納得のいく最後でした。
シニガミさんというあまり縁起の良いものではないブラックなイメージのものを通して見るオオカミとブタのお話はいつもとは違う切り口でよかったです。
子供も「シニガミさん」という新たな分野のキャラに相当ひかれ、食い入るように見ていました。各場面に出てくるシニガミさん探しもちょっと楽しく、ほっとするラストに安心をしていました。
話の内容とは関係ないですが、この表紙もクールです。
そういう絵の表紙なのかと思ったら違っていて、カバーにシニガミさんの目の穴が空いているんです。気に入りました。
宮西さんの絵本はいいのがたくさんありますが、新たなオススメが増えました。
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本当にいるんだよね!
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投稿日:2010/09/29 |
ガーリャさん 40代・ママ・その他 女の子6歳
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「これ、本物だよ。だって写真だもん!」・・・「こびとづかん」の中で初めて出会った世にも奇妙な小人たち。それが本当に実在していたなんて!!
一年生になってから図鑑の面白さに目覚めた娘ですが、「鳥」や「動物」と同じ位置づけで、「こびと」という新しいカテゴリーをまじめに楽しんでいます!
病院にもしっかり持参して行き、退屈な待ち時間も、これ1冊で大いに楽しめました。パパに訳してあげながら、夢中で説明し続ける娘。なんだか私たち3人だけが、異様に盛り上がって、コビトと同じくらい不思議な空気に包まれていました。
いろんな珍しいコビトが登場しますが、娘のお気に入りは、カクレモモジリ。
「桃を切るときは注意が必要」と読んで、「桃のコビト、本当に切っちゃったらどうしよう? でも、大きいからすぐわかるよね。・・・だけど、暴れたらどうする? きっとおとなしいよね。」などと、いろいろ想像しながら、「大当たり!」の出る日を本気で楽しみにしている様子でした。
水辺に住むコビトもかなり強烈。
イケノミズクサは、一見ハスの葉のようだけれど、水中にこんなのが潜んでいるかと思うと、おそろし〜い!
鯉といっしょに水面に浮いているオオヒレカワコビトの顔は、かなりグロテスク。これが、パックされて、他の魚と店頭に並べられていたら、それこそ失神してしまいそうですが、
娘は、「お店で見つけたら、買おうね!」と、探す意欲満々に答えていました。
森に住むコビトの中からも、「ベニキノコビトを見つけて、食べた〜い! 上手に毒抜きして、シチューにして食べるの。」と、これまた張り切っていました。
そして、この夏1番嬉しかった思い出が・・・キャンプに行って、イエコビトの存在を確信したこと!
「あのね、1番最初の日に、キャンプのところのトイレでね、トイレットペーパーが三角に折ってあったの! これって、イエコビトの仕業だよね。・・・ってことは、Jもコビトに出会ったってことなんだよね!」と、帰りの車の中で、大興奮しながら話してくれました。
よかったね。コビトに出会えて、本当によかったね。コビトって本当にいるんだよね!
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とことん頑張っちゃう気持ち
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投稿日:2010/09/29 |
ガーリャさん 40代・ママ・その他 女の子6歳
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題名だけ見て、「あきらめない」の内容が、誰かと競争して・・・とか、額に汗して・・・というような、がむしゃらに何かに向かってがんばる、というイメージを抱いたのですが、読んでみて、思わず、ほんわり。
子どもって、こういうことで、本当にとことんがんばっちゃうんですよね〜。わかるなぁ、その気持ち。
親としては、ちょっぴり困ってしまうけれど(我が家でも、次から次へと生き物が増え続け、本気で困ってます!!)、子どもの立場では、どこまでも応援したくなっちゃいますよね。小さい頃、誰でも1度は経験のあることじゃないかな?と思います。
この春、初めてツバメが我が家にやってきて、巣を作り始め、娘もそれはそれは喜んでいたのに、ある日突然来なくなってしまい、大粒の涙をぽろぽろこぼして悲しんでいました。でも、今では、くんちゃんのように、電線に留まっているツバメを「わたしの鳥」と思い、戻ってくるたびに声をかけています。
小鳥が大好きな娘は、くんちゃんの庭の木に来た鳥たち一羽一羽を、「すずめ、ヒヨドリ、メジロ、シジュウカラ!」と、愛しそうに見つめていました。
それから、ストーリーに関係ないところでは、「あっ、でこちゃんがいる! これは、ブブノワさんじゃない?」と、つちやさんのほかの作品に出てくる女の子たちを見つけて楽しんでいました。
つちやさんの描く商店街は、いつもにぎやかで、活気に溢れています。
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否定語を使わない子育て
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投稿日:2010/09/29 |
ガーリャさん 40代・ママ・その他 女の子6歳
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夏休み・・・ついイライラしてしまいがちな自分自身のために借りてきた絵本ですが、1年生の娘も「楽しかった!」と喜んでくれました。
「みっつ かぞえるうちに くるのよ」とお母さん。「2・・・」と声が聞こえると、娘も、「あっ」と思わず口に手を当てて、どきどきしながら見守ります。そして、ついにゴールしたサムといっしょに、にっこり!
本当に評判どおりの素晴らしい絵本でした。こんなふうに子どもに接しられたら・・・、こんなお母さんになれたら・・・と誰もが思うことでしょうね。
アメリカではよく、“Yes、yes、 but…”の子育てがよい、と言われますが、このお母さんも、まず「すごいわね」と、ほめてあげてから、「でも、こんどは・・・」と手短に注意し、最後は、ちゃーんと「おかあさんも サムのこと だいすきよ」と、伝えることを忘れない・・・本当に理想のお母さんですね。
今日、夕食の前に、娘を呼ぶと、自分から「ママ、3つ数えて!」と言って、ささっと手を洗い始めた娘!!長い夏休みも、「ぎょうれつ ぎょうれつ」を思い浮かべながら、気長に接してあげたいな、と思います。
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ぱーっと景気よく
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投稿日:2010/09/29 |
ガーリャさん 40代・ママ・その他 女の子6歳
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迫力満点の花火に、これぞ日本の夏(!)といった雰囲気を感じます。
前日は、娘の終業式、そして、私の誕生日。この猛暑を吹き飛ばすべく、パーッと景気よく、晴れやかにお祝いしたい気分で、1学期間がんばったごほうびと、バースデープレゼントのお礼に、ワンピースといっしょにプレゼントした絵本です。
1ページごとに、「ねえ、ママはどれが好き?」と聞きながら、1つ1つ好きな花火を選び、「虹みたいだから。」とか、「黄色いワンピースと同じ色だから。」と、楽しそうに話してくれました。
ピンクの羽の蝶々や、色とりどりの傘、それに、大きな潮吹き鯨も、色合いと言い、スケールといい、本当にこんな花火が見れたらいいのにな、とため息が漏れるほどでした。
どの組が優勝したかは、意見が分かれるところだと思いますが、娘は「とらねこぐみ! いろんなかたちがきれいだから。」と、迷わず答えていました。
真夏の夜に読みたい1冊ですね。
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どんだけぇ〜!っていう大きさのジャムパン
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投稿日:2010/09/29 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子12歳
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夏のお話ですが、この季節に活動が活発になる蜂もいるということで、お薦めします。
タイトルから想像もつかない、一見開き目の四百万匹の蜂の大群。
息子は、5歳の時に一度刺されてから、蜂はかたきです。
一目見て、「ゲ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!」でした(笑)。
さてさて、村を挙げての蜂の大群問題。
話し合いの結果、蜂退治の始まり始まり〜。
ジャイアント・ジャム・サンドの罠を仕掛けることに。
どんだけぇ〜!って、いう大きさのジャムパンの製造工程に爆笑です。
「確かに、ジャイアントだわ〜」と息子がため息交じりでポツリ。
丁寧なパン生地つくりから、スライス、運搬まで大笑い。
テーブルクロスを敷いた上にスライスパンを乗っけるあたり、さすが〜お行儀の良いイギリスのお話だ〜、と思ったら最後のおちに繋がっていました。
サンドウィッチというからには上のパンは?と思ったら、そー来ましたかぁ〜(笑)。
百週間の鳥の大宴会、見てみたいな〜。
見開きいっぱいの迫力ある絵・リズミカルな楽しい文章(きっと原作はたくさんの韻をふんだものなんでしょうね)に、明るく楽しい気分で
読めました。
息子も、してやったリ的な顔をして笑っていました。
奥付を読んだら、なんと作者のロードさんは、パン屋さんの息子さんだったそうで、も一度笑っちゃいました。
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なりたいような、なりたくないような
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投稿日:2010/09/29 |
ガーリャさん 40代・ママ・その他 女の子6歳
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大島さんの描くキャラクターは、犬でも人でも同じように個性的で、1度見たら忘れられないインパクトがあります。ジローもまた、「かわいい」からは程遠いけれど、“人間臭さ”が魅力の、なんとも憎めない愛嬌たっぷりの犬です。
我が家にも、娘が「弟」のようにかわいがっている犬がいるので(実際には、犬のほうが5歳も年上の「おじいちゃん」なのですが・・・)、ジローとぼくの気持ちがとってもよくわかります。 娘もよく「○○(愛犬)はいいなあ。学校に行かなくてもいいし。ずーっと寝てるだけでいいんだから」と、うらやましそうに言っています。
でも、本当に2人が入れ替わってしまったら・・・?
娘は、しばらく考えてから、「やっぱり○○になりたい! だってプールにも行かなくていいし、宿題もしなくていいから。(今は夏休みなので・・・) でも、(犬の)ごはんだけは絶対いやだ。だって、ぐちゃぐちゃご飯なんだもん!」と、真剣に答えていました。
犬のほうでは、どう思っているんでしょう? ジローと同じかな?
1度聞いてみたいです!
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縁の下の力持ち
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投稿日:2010/09/27 |
ガーリャさん 40代・ママ・その他 女の子6歳
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前から気になっていた絵本でしたが、本当にすみれとありの共存関係がよくわかって、勉強になる内容でした。
ありって、1匹1匹は小さいのに、「縁の下の力持ち」的な役割を果たしているんですね。コンクリートの隙間から芽を出すスミレの生命力もまた驚きです。
「花博士」「虫博士」の娘は、裏表紙に描かれた「タチツボスミレ」や「ヒメスミレ」など、すべての種類を知っていて、私はひたすら「へえ〜」と感心するばかりでした!
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意外な展開
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投稿日:2010/09/24 |
ガーリャさん 40代・ママ・その他 女の子6歳
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たかどのほうこさんの作品ということで、おもしろそうだな、と思って借りてきましたが、途中までは、「たかどのワールドまっしぐら!」といった勢いで進んでいったものの、最後は意外や意外(?)道徳的な、とてもいいお話で終わっています。この展開が、なぜか新鮮で、素直に心に響いてくるものがありました。
子どもも共感しやすい内容で、こんなことってよくあるよね、と自分に置き換えて考えることができます。
神様は、かたちの上に表れる結果ではなく、どんな心でそれをしたか、ということを見ていてくださると言いますが、このお話はまさにそのことが重要なテーマになっていますね。
「うつくしい こころで うたうことが たいせつなのだ」という先生の言葉がまっすぐに子どもたちの心にも伝わって、真っ暗闇の道をそれぞれに「おゆるしづか」へと向かう4人の仲間たち。
森の守り神様に心を受け止めてもらい、当日はみんなの心を1つにして、美しい歌声を響かせることができました。
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かなり怖〜い
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投稿日:2010/09/24 |
ガーリャさん 40代・ママ・その他 女の子6歳
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娘が夏休みの読書用に借りてきた本ですが、いつも予約がいっぱいで、ようやく借りられたというだけあって、帰ってきてすぐに夢中で読み始めました。
簡単な漢字にはルビもふってないので、「これ何て読むの?」と何度も聞きながら読み進め、初めて読む怪談話に、びくびくというより、わくわくといった感じで、「なーんにもこわくないよ!」と、面白がっていました。
学校の怪談話に留まらず、かなり現実的で、背筋がぞぞっとするようなお話もたくさんあり、寝る前には読みたくない本のナンバー1です!
親としては、松谷みよ子さん(同じ作者)の「ちいさいモモちゃん」を読んであげていた頃が懐かしくなってしまいました。
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せんかいでも!
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投稿日:2010/09/24 |
ガーリャさん 40代・ママ・その他 女の子6歳
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私自身が好きな絵本。
「まいにち伝える“だいすき”が、いつまでも あなたと わたしを あたためくれますように」という帯の言葉をかみしめながら、本当にこのぬくもりがずっと娘の心にも残ってくれたらいいな、と心の底から願いながら読んでいます。
1番初めに読んだのは、娘が中耳炎の痛みで散々泣き疲れた夜だったので、いつも以上に娘の存在がいとおしく思われて、「だいすき 1かい。だいすき 2かい・・・・」と、心を込めて抱きしめました。娘もいっしょに両手の指を折りながら数えてくれて、「だいすき 90かい」まで来る頃には、「がんばって!」と、励ましてくれました。
そして、この絵本のおもしろさは、「むぎゅっ」や「だいすき」の繰り返しによる単なるスキンシップ絵本ではないところ!
さすがは、村上しいこさんですね〜。それに、大島妙子さんのユーモアあふれる絵がぴったりマッチしていて、最高です。
表紙からは、もうちょっと“正統派”の「お母さんと赤ちゃんのための絵本」というような印象を受けますが、いい意味で期待を裏切ってくれます!
主人公のはるなちゃんの「昭和的」な顔も、とっても親しみが持ててかわいらしく、なんだかこのまんまる顔を見ていると、おはぎを食べたくなってしまいます!!
でも、本当に、我が子は目に入れても痛くないほどかわいいものですよね。100回と言わず、200回でも1000回でも抱きしめて、「だいすき」って言ってあげたいです。(ガミガミばかり言ってないで・・・)
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命のつながり
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投稿日:2010/09/24 |
ガーリャさん 40代・ママ・その他 女の子6歳
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娘が夏休みの読書用に借りてきた絵本。
「ママも前からこの本、読みたいと思ってたの!」と言うと、娘も喜んで、早速声に出して読んでくれました。
ホント、うわさどおり(!)「ひいひいひいひい・・・」の長いこと、長いこと! 娘が読むのを聞いているだけで、気が遠くなりそうでした。 とりわけ、「ひいひい」のイントネーションが、「ひいおじいさん」と発音するときの「ひい」ではなく、(疲れて、あるいは、大変で)「ひいひい言う」とときの「ひい」と同じイントネーションで読んでいたため、余計に息切れがしそうでした!
でも、この「ひいひいひい・・・」のお陰で、連綿と続く命のつながりが、果てしもなく長いことが実感できたように思います。
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権力にも屈しない
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投稿日:2010/09/24 |
ガーリャさん 40代・ママ・その他 女の子6歳
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幼い頃からベスコフの絵本が大好きな娘ですが、同じくらい好きなのが鹿! 娘が生まれ育った家の近くでも、鹿の親子の姿が頻繁に見られ、「バレエに通う途中、よく見かけたね。うちの庭にも来たことがあったよね・・・。」と、なつかしく思い出しながら、このお話を読みました。
ベスコフの描く小鹿を見ていると、軽やかに跳びはねる動きや少しおびえた様子など、本当にベスコフのすぐ身近にも小鹿がいて、自然と戯れながら、のびやかに暮らしていたんだろうな、というのが伝わってきます。それだけに、小鹿を檻に入れてしまうのは、子どもの目にも残酷なことと映るのでしょうね。
娘は、何度も「はっ」と口を開け、まるでロサリンドと小鹿の一挙手一投足を見守るように、姿勢を正して聞いていました。そして、小鹿がロサリンドの手から菩提樹の花をおいしそうに食べる場面や、小鹿に食べ物を食べさせた褒美にと王様から差し出された金貨を「いりません。」と断り、「これは わたしの こじかです!」と、王様に向かってはっきりと伝える場面では、本当に自分のことのように喜んで、小鹿を見つめていました。
子どもの純真な思いは、権力にも屈しない!という爽快な読後感が、子どもたちの心にも楽しさと同時に勇気を与えてくれるものと思います。
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慎ましやかな暮らし
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投稿日:2010/09/24 |
ガーリャさん 40代・ママ・その他 女の子6歳
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大好きな画家、バーバラ・クーニーの絵。
我が家にも、引越し前まで、街や農村の風景を描いたクーニーの絵が何枚か飾ってありましたが、都会でも田舎の風景でも、本当に細部に至るまで丁寧に繊細に描かれていて、いつまで見ていても飽きることはありません。
この絵本もまさにそんな風景が続いていて、丘を越え、谷を抜け、村をいくつも過ぎて、いっしょに10日がかりの「にぐるま」の旅をしているように感じます。
そして、この静かなお話の愉しさ!
あとがきによると、詩人のドナルド・ホールが、いとこから聞いたお話だそうですが、「そのいとこは、幼い頃、ある老人から聞き、またその老人は、子どもの頃に、大変なお年寄りから聞いた」とのこと!
世代を超えて、語り継がれてきたお話なのですね。
何もかもが手作りの時代。1つ1つ、家族みんなが心を込めて育て上げ、生活の糧となるものへと仕上げて、市場に運んでいきます。
娘は、「えっ、にぐるままで売っちゃったの?」と驚き、「牛は売らなかったほうがよかったんじゃない?」と、真剣に考えたようでしたが、家にはちゃんと若牛がもう1頭いたんですね。そして、来年のためにお父さんがまた新しい荷車を作り始めたのを見て、安心したようでした。
かえでの樹液を煮詰めて、かえでざとうを作る場面では、「絵本・大草原の小さな家」のシリーズで読んだお話を思い出し、
「ローラのお父さんも、こうやってメイプルシロップを作ってたよね」と話しました。
美しい景色と、人々の慎ましやかな暮らしぶりから、アメリカの古きよき時代の空気が肌で感じられ、心も穏やかに、晴れやかになっていきます。すべてが簡素化された現代にこそ、読み継いでいってもらいたい絵本ですね。
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大人になっても忘れない
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投稿日:2010/09/24 |
ガーリャさん 40代・ママ・その他 女の子6歳
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「たけのこほり」を読んで以来、この本もぜひ読んでみたいと思いながら、3,4年の月日が経ってしまいました。「
たけのこほり」のレビューにも書きましたが、障害のある子が本当に自然なかたちで、周りの子どもたちの中に溶け込んでいる、そんな当たり前のようでいて、未だ特別なことと見られている光景を、やさしく、温かいまなざしで描き出してくれる浜田桂子さんの作品。どれもじわじわっと心に響いて、心の奥深くに残るものばかりです。
このお話にも、浜田さんの絵がぴったりですね。
娘は、表情を変えずに、じっと聞いていて、あまり反応がわからなかったのですが、りんちゃんがペカンの木に登った瞬間、
「ああ、よかったね。りんちゃん、登れてよかったね!」と、本当に輝いた笑顔で言ったのが、私にとっても、うれしい、うれしい瞬間でした。
ずっと静かに、でも、気持ちは1つにして、りんちゃんのことを応援してくれていたんだね。
2回目からは必ず、歌の部分に来ると、「リーんちゃん がんばれ、せーんせい おとすなよ」と、心を込めて娘が歌ってくれるようになりました。
りんちゃんは、どんなにうれしかったでしょう。そして、みっちゃんや、周りにいた他の子たちも、どれほど心の底から喜んだことでしょう。
「窓際のトットちゃん」にも、こんな場面がありましたね。みっちゃんも、トットちゃんと同じように、大人になっても、ずっとずっとこの日のことを忘れないでいるだろうと思います。
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存在感
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投稿日:2010/09/23 |
ガーリャさん 40代・ママ・その他 女の子6歳
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親指ほどのいっすんぼうしですが、その「存在」がとても大きく見える力強い絵に、まず圧倒されます。
特に、打ち出の小槌で、「ずん! ずん!」と大きくなる場面では、まるで自分の目の前に飛び出してきそうな迫力があり、娘も、おひめさまのように、ちょっぴり頬を染めながら、凛々しいいっすんぼうしの姿を見つめていました。
やはり昔話は「本物」を読んであげたいですね。
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無邪気なつんつくせんせい
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投稿日:2010/09/23 |
ガーリャさん 40代・ママ・その他 女の子6歳
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つんつくせんせい、本当に子ども以上に子どもらしくて、毎回笑わせてくれます。
子どもたちが「やってみたいなあ・・・やっちゃおうかなあ・・・」と思ってることを、何のためらいもなく、すぱっと率先してやっちゃうから楽しいんですよね。子どものように無邪気で、憎めないかわいさのあるつんつくせんい。子どもたちに大人気なのもわかります。
調子に乗りすぎたつんつくせんせいのポケットから、隠し持っていた大量のどんぐりが、ざらざらざらーっとこぼれ落ちたのを見て、娘も園児たちと同じように、「あーっ」と口を開けたまま唖然。
さあて、つんつくせんせいがどんな言い訳をするかと思ったら、すたこらさっさと大慌てで逃げ帰ったのには、またまたびっくり、爆笑でした。
これだけ素直に生きれるといいね!
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小さな宝石のような輝き
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投稿日:2010/09/23 |
ガーリャさん 40代・ママ・その他 女の子6歳
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娘のお気に入りシリーズ。
この本だけはまだ持ってなくて、図書館で借りてきました。
他の本と比べて、一見地味な感じに見えますが、深緑の落ち着いた色調の中にも、きらきら光る小さな宝石のようなかわいらしがいっぱい。それは、花蜂のハチミツだったり、トカゲの青いしっぽだったり、ほたる石のキャンディーだったり・・・。
娘も、この夏、あじさいやホタルを楽しんだばかりだったので、すーっと絵の中に溶け込んでいくように、はらっぱの淡い輝きを楽しんでいました。
虫好きの娘にぴったりの素敵な絵本でした。
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