シュポポポー! そう音をたてて夜の布団の中から現れたのは その名の通り「おかめ列車」!
「うんわーーーーーーっ!!!!」 大きなおかめ顔の列車が お兄ちゃんとこももちゃんを まるごとのみこみます。
「わあああああーーーーん」 「たすけてええええーっ」 一体、兄妹の身に何が起きたのか いやいや案ずることなかれ。 二人は無事におかめ列車に乗車したのです。おかめ列車の中で身を寄せ合うふたり。車内は、おかめのお面や提灯が飾ってあったり、そこはなんだか不思議な世界。
「おかめれっしゃさーん!どこいくのー?」 「いきたがってたところだよ」
夜空高く飛び立ったおかめ列車は、ふたりが行きたがっていたお祭りに連れて行ってくれるというのです。気づくと窓の外には、にぎやかなお祭りの風景が広がります。ふたりは、みんなから「おかめのこ」と呼ばれ、列車から降りずにたこ焼きたい焼き食べ放題の特別大サービスを受けます。ところが、ふたりが思う存分にお祭りを楽しんでいるときです。突然、おかめ列車に異変が・・・。おかめ列車とちいさなふたりはこの大ピンチをどう切り抜けるのでしょうか。
表紙を見たら絶対に忘れることのできないこの「おかめ列車」。Eテレ(NHK教育テレビ)の子ども番組「シャキーン!」のイラストをはじめ雑誌、書籍、広告など多くの媒体で大活躍中のイラストレーターいぬんこさんの絵本です。はちゃめちゃだけど、愛情たっぷりぬくもりたっぷりのおかめ列車。子どものみならず、お母さんやお父さんもその摩訶不思議な魅力にどっぷりはまってしまいそうです。お祭りにきている人たち、列車内の昭和感たっぷりの愛着のある装飾品や子ども部屋の小物など細かいところもみどころも満載です。 大人も乗ってみたい!「おかめ列車」です。シュポポポーッ!
(富田直美 絵本ナビ編集部)
お祭りに連れて行ってもらえなくなったこももちゃんは、お兄ちゃんとかくれんぼをはじめます。ところが布団の中から摩訶不思議なおかめ列車が飛び出して、ふたりは飲み込まれてしまいます。さぁ、子どもの夢を叶えてくれるおかめ列車の素敵な冒険へ出発進行〜!シュポポポポー!
まずは表紙の絵に圧倒されました。
インパクトのあるおかめさんと列車の組み合わせがスゴいと思います。
行きたかったお祭りは昭和の香りがいっぱい。
子どもよりも大人が楽しめそうな絵本です。
夢とはいえ、平成が終わっても忘れたくないですね。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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