ねずみくんのチョッキのお話も3冊目。さて今回はどんなお話でしょう。 はじまり、はじまり・・・。
「もう ぜったい だれにもかさないぞ」 またまたあんでもらった赤いチョッキ。ねずみくんは今度こそ大事にしようと決心しています。 ところが小さいへびくんに「ちょっときせてよ」と言われ、ねずみくんは断ったものの、落ち込むへびくんがかわいそうになって、かしてあげます。(ねずみくんやさしい!) でもへびくん、チョッキの片袖だけに体をとおした姿は、にあっていないみたい・・・。 泣く泣くへびくんは去っていき、次の動物がやってきます。
「ちょっときせてよ」と言うあひるくん、ライオンくん、ぞうさんは、ねずみくんがきっぱり断っても 「いいじゃあないか ちょっとぐらい」 とチョッキをひっぱるので、ますますチョッキはのびちゃいます。 チョッキをひきずるねずみくんの悲しそうな後ろ姿・・・。 あれれ、シリーズ1作目『ねずみくんのチョッキ』と同じ?
いいえ。ここからが、やさしくてたよりになる、ねみちゃんの出番! 「チョッキだからいけないのよ」と、ねみちゃんがあみなおしてくれたものは、まさに、ねずみくんにぴったり。 得意満面のねずみくんですが、へびくんの再登場により、オチは思わぬ方向へ・・・!?
作者のなかえよしをさんは、オチでみんなを「あっ」「えっ」と驚かせることに喜びを感じているそうですから、読者のみなさんも心して読んでみてくださいね。 最後は、なぜかまた、ねみちゃんに怒られているねずみくん(笑)。 大人気のねずみくんシリーズ、第7作目のお話です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
○あらすじ またまた、ねずみくんは赤いチョッキをあんでもらいました。 「もう、ぜったいだれにもかさないぞ。」とねずみくんはきめました。 でも、あひるくんや、ライオンくんや、ぞうさんにひっぱられて、チョッキはまた、のびてしまいます。 やさしいねみちゃんが、チョッキだからいけないと、こんどは赤いぼうしをあんでくれました。ねずみくんにぴったりにあいます。 チョッキがにあわなかった、へびくんにもきっとにあうと、ねずみくんはぼうしをかしてあげました。ところがへびくんは・・・
へびくんにぼうしをかしてあげる、やさしいねずみくん。でもそれがねみちゃんをおこらせてしまうことに。さて、どうなったのかな?
大事なチョッキもう誰にも貸さないぞ!と決心したねずみくんですが、みんなにひっぱられて、また伸びちゃった!しょんぼり、とぼとぼ歩いていると、ねみちゃんが来て、別のものに作り直してくれました。これなら、ぼくにぴったり、他の人には似合わないよね〜?ところが・・・オチが、またまた笑えます。
ねずみくんのキャラがすご〜くよく出てて、だめと強く言ってみたものの、へびくんに同情してみたり、ものすごい顔で逃げたり、ねみちゃんに頭が上がらないところもかわいいです。ニュ−フェイス(?)のへびくんもいい味出してま〜す。
このシリ−ズは、気軽に読めて楽しいです。小さい子(うちの次女2才も大好き!)から大人まで、幅広くおすすめします。 (ぼのさん 30代・ママ 男の子9歳、女の子6歳、女の子2歳)
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