わがままな王様におくさんをさらわれたクロドリは、王様に戦いをいどむため武装して出かけた。ランパンパン!とたいこをたたきながら。とちゅう、ネコと木の枝、川、アリが仲間に加わり、いっしょに行くことになったが…。インドの、むかしむかしのお話。★教科書採用(光村図書・2年下/教育出版・3年下)
【安藤パパ】 「ランパンパン!」と鳴り響く太鼓の音は、闘いの烽火(のろし)。 愛しい女房を王様にさらわれ怒り狂うクロどりは、彼女を奪還すべく武装してひとり王宮へ向かう。 しかし一人では勝ち目がないことを知っている彼は、道中「桃太郎」のごとく、猫、蟻、木、川を味方につけ、そして…。 大切なものを汚(けが)され奪われようとするとき、人は闘わねばならない。この、当たり前だけど現代人が失いかけている道理を、本書は切々と僕らに訴える。そして、正邪をわきまえない巨悪に鉄槌をくらわすクロどりの姿に、「ブラボー!」と叫ばずにはいられないのだ。 この絵本は、「リベンジ・スピリット」を子どもに教えるにはもってこいの一冊。強烈なインド民話です。
おはなしの国で最初に見ました。
テレビで脚色も加えてあったので、かなり印象に残ったお話です。でも、くろどりの耳にそんなにたくさんの物が入るのでしょうか?息子は「耳が大きいんじゃないの?」と疑いもなく読んでいました。
力のない者が強者に知恵で立ち向う痛快さが、まだ力のない子どもにとってはいいのだろうなと思います。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子7歳)
|