主人公は人間でもなく、動物でもなく・・・・・、なんと本のなかの文字たちです。開きっぱなしで置かれた本のページから、夜になるとそっとでてきて、あれやこれやのだいぼうけん。ぼうけんおあまり、「き」が「さ」になってしまったり、「さ」が「ち」になってしまったり、ひらがなならではのハプニングも満載です。ちょうどひらがなを覚えるころのこどもたちには楽しさも格別のこととおもいます。小さなお話が三話、さし絵もたっぷりで収められています。
「ワニくんのおおきなあし」などのワニくんシリーズがうちで流行っていたので、みやざきひろかずさんが絵を描いているということで選びました。
小学校一年生になったばかりの六歳の息子に、と思って読んだのですが、一緒に聞いていた三歳の息子にも大ウケでした!
本を開きっぱなしにしておくと、文字が夜中におしゃべりしたり飛び出したりして・・・というお話です。
「く」がくるくるまわって自分が「く」なのか「へ」なのかわからなくなるなんていう、字の形に注目したお話の部分は六歳がいろいろ言いながら楽しんでいました。
「いちもくちん」など、字が並び間違えたり、向きを間違えたりする部分は、三歳も六歳も大ウケでゲラゲラ笑いながら聞いていました。
「ピーターペン」「のうさぎとかもめ」「へまのプーさん」など、本棚の本の中に字が隠れる部分も、何がそんなに・・・と思うほどの大笑いです。
言葉が少し変わっただけで楽しいという、男の子にありがちなツボにはまった本でした。
「へのへのもへじ」とそのアレンジ版(へめへめくつじ、つのつのしへひなどなど)が出てくるので、まねして子どもたちはあちこちに書いていて、運筆の練習にもなった?なんて思ったりもしましたよ(笑) (にしがはちさん 40代・ママ 男の子6歳、男の子3歳、女の子0歳)
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