夕方西の空に見た月は、よこをむいた細い三日月。「おつきさま、こっちむいて」男の子は月によびかけます。そのあと男の子が見つけたのは、飛行機雲を見ている月、自転車にどこまでもついてくる月、雲とかくれんぼする月。だんだん月の形がかわってきましたが、月はなかなかこっちをむいてくれません。ひるま、アイスクリームのような白い月を見つけた数日後、とうとうまんまるの満月になって男の子のほうをむいてくれました。
「おつきさまがこっちむいてる」
「おつきさま どうしてついてくるの」
っていうのは娘も小さい時によく言っていたなあと思い出されます。
この絵本を読んでいると
生活の一コマ一コマの中にとても自然に「お月さま」はいるのだなあと実感します。
月の表情も季節によって天候によってさまざま。
昼間に見える月を見つけたときの子どもの得意げな様子など
子どもと月にまつわるいろんな思い出を思い起こさせてくれた
温かな絵本です。
片山健さんのふんわり優しいイラストもとっても合っていますね (さえら♪さん 40代・ママ 女の子7歳)
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