2人の紳士が山の中でたどり着いたのは一軒の西洋料理店、「山猫軒」。 お腹をすかせていた男たちはどんな料理が出てくるのか楽しみにしながら、扉に書かれた注文を受けていくのです。一体、扉の向こうには何があるのか!?ページをめくる度に現れる注文の数々に 興味をひかれずにはいられません!おなじみのこの名作にスズキコージによる不思議な雰囲気の絵が新しい風を吹き込みます。改めて読み返してみると、驚くほどえほんの中へ引き込まれていきます。
▼「宮沢賢治の絵本」シリーズ
【著者プロフィール】 スズキコージ 1948年静岡県生まれ。絵本や挿画のほか、イラストレータとしてポスター・壁画・舞台美術などでも活躍。絵本は「うみのカラオケ」(クレヨンハウス)「サルビルサ」(架空社)「ブレーメンのおんがくたい」(ミキハウス)ほか多数。「エンソくん きしゃにのる」(福音館書店)で小学館絵画賞、「ガラスめだまときんのつののやぎ」(福音館書店)と「やまのディスコ」(架空社)で絵本にっぽん賞、「おばけドライブ」(ビリケン出版)で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。エッセイ「てのひらのほくろ村」(架空社)がある。
宮沢賢治というとやっぱり「注文の多い料理店」。
子どもにも分かりやすい内容なので、読み聞かせにもいいと思います。
日本のすばらしいお話に接してほしい気持ちで、高学年の読み聞かせによくこの絵本を読みます。
いろいろなところから「注文の多い料理店」の絵本はでていますが、私はこの絵がピッタリだと思います。
6年生に読んだときに、このお話を知らない男の子がラストが近づくにつれて、「こわいよ〜、こわいよ〜」とつぶやきながら聞いてくれました。
そのドキドキは、スズキコージさんの絵にあると思います。
子どもを引きつけ、何となく不気味な雰囲気を出しているあの絵。
このお話にはピッタリです。
同じお話でも、挿絵によって雰囲気も変わってくるのだと思います。
高学年には、このくらいドキドキする絵がおすすめだと思います。
もっと小さい子には、ちょっと怖すぎる?かもしれませんが。
でも、このお話のラストのドキドキを味わうには、やっぱりこの絵がおすすめです! (さわこさん 30代・ママ 女の子4歳、女の子0歳)
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