もし玄関の時計と、屋根裏部屋の時計と、台所の時計が、どれも少しずつちがっていたら、いったいどの時計が合っているのでしょう?ヒギンスさんは、こいつは時計がこわれてしまったと思ったのですが、じつはぜんぶの時計が合っていたのです!時計の読み方をおぼえようとしている子どもたちは、作者パット・ハッチンスの生きたユーモアを楽しみ、このお話の明快の論理をかみしめることでしょう。この本は、こどもの心のなかに時を刻んでやまない絵本なのです。
持ってる時計がちょっとずつずれている。こんなこと、あるなあと思いつつ、きっちり正確な時間をしりたいヒギンスさんはどうするのかと興味をもってページをめくっていくと……思わず、笑ってしまいました! シンプルでおもしろいお話に、改めてハッチンスの絵本が好きになりました。 (あんじゅじゅさん 40代・その他の方 )
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