季節を運ぶユニークな猫たちを描いた「四季ねこ」シリーズ、本書は心おどる「春」の物語です。
もう暖かくなってもいいころなのに、その年の春はなかなかやってきませんでした。不思議に思ったあやが外を見てみると、若草色をした猫が何かを一生懸命に探しています。話を聞いてみると、〈春の種〉がつまった、きんちゃくぶくろを落としてしまったというのです。それを聞いたあやは、折り紙で春を作ろうと提案します……。
若草色の猫とともに折り紙を作るあやはとっても楽しそうです。皆さんだったら、こういうとき、何をつくりますか? 「春に出てくるものってなんだっけ?」と、お子さんと話したり考えたりしながら読むのも楽しいですね。 いろとりどりのお花、ちょうちょ、小鳥、てんとう虫、桜の木、うさぎ、やまね……。どんどん生み出される春に、胸がわくわくしてきて、口を大きくあけて笑う猫とあやの絵がなんとも幸せ気分にさせてくれます。
そして、春の国に帰らなくてはならない猫のために、あやが折り紙で作ってあげたものとは……? とても意外なもので、ページをめくった瞬間、思わず「わあ」と歓声をあげてしまいました。 心浮き立つような春の風や光を閉じ込めた一冊です。 本書が気に入った方は、ぜひ『ふゆねこ』『なつねこ』『あきねこ』もあわせて楽しんでください。季節の感じ方や味わい方が、一段と深まる、素敵なエピソードがたっぷりつまっているシリーズです。
今年はなかなか春がきません。“はるねこ”が「はるのたね」をなくしてしまったらしいのです。そこで、あやははるねこと、おりがみで春をつくることにします。
■担当編集者の打ちあけ話 ふしぎな猫と少女の出会いを描いた、四季ねこシリーズ、第二弾ができあがりました。一話、一話、まったく違う猫と女の子がくりひろげるこのシリーズ。今回の春のお話は、ちょっぴりおっちょこちょいの猫が出てくる、楽しいお話。「春」という誰もが待ちわびる季節を、松成真理子さんが色鮮やかに描き出してくださいました。この“はるねこ”が、みなさんに春を運んでくれますように。(J)
「ふゆねこ」のかんの氏の作品で
松成氏の絵なので、リクエストして
やっと!手元に
黄緑色の猫\(◎o◎)/!
頭に載せているのは何?
葉っぱの手紙
巾着袋
おりがみ
なんとも素敵な世界が広がります
最後の「あのときは、とってもたのしかったなぁ」は
共感出来ます
春の訪れの頃に読みたい絵本です
来年の春のおはなし会に是非、読みたい1冊です (しいら☆さん 40代・ママ 男の子19歳)
|