愛する者の死がもたらす悲しみを、徹底して見つめる中から浮かびあがる、命あるものへの慈しみと深い慰めを、詩人・谷川俊太郎の翻訳でおくる感動の絵本。世界9ヶ国で発売。
最初タイトルを読んだときにとても驚いて、本屋さんで立ち読みして、思わず涙しながら買った本です。
絵本を読んで涙することは何度もありましたが、こんなに直接的な悲しみを描いた絵本は初めてでした。
私は子どもがいないのでこの人の悲しみがどれだけのものかというのは想像で終わってしまうのですが、それでも大切な人を失う気持ちは誰もが一緒だと思っています。
その悲しみの深さや、どこにぶつけたらいいのかも分からない気持ち、そして思い出すその人との何気ない時間が、私の胸に響きました。
そして最後には、何気なく過ごす毎日や変わらない日常を見て、だんだんと乗り越えていくことが出来る・・・。
きっと誰もが経験するものだと思います。
だからこそ、この本はとても反響を呼んだのでしょう。
大事な人を失って、悲しみに暮れている人に、贈りたい。
そんな本です。 (くららさん 20代・その他の方 )
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