「ぼくだけのこと」「わたしだけのこと」って言われたら、何か見つけられる? うーん、何だろう。すごく足が早いわけでもないし、珍しいペットを飼ってるってわけでもない。
ようたくんの「ぼくだけのこと」はこんな感じです。 「お兄ちゃんと妹、3人兄弟のなかで、ぼくだけ、右のほっぺにえくぼがある。 これは、ちょっと嬉しい ぼくだけのこと。」 お兄ちゃんも証言してくれています。 「確かに弟にはえくぼがあります。笑うとできるし、怒るとなくなります。」 それから、家族の中ではぼくだけ、いつも蚊にさされるし、 仲良し6人組の中では、ぼくだけ、逆立ちあるきができる。 452人いる学校の生徒の中で、ぼくだけ、運動会の閉会式で貧血をおこしてたおれたり、 町内だと、ぼくだけ、隣の家の犬にほえられないんだ。
ようたくんってどんな子なのか、だんだん見えてくる。 そんな「ぼくだけのこと」がたくさん重なった「ぼく」とまったく同じ子がいるとしたら、 それってすごい奇跡!ぼくは世界にただひとり。 「ぼく」が過ごす新しい一日、これも全部ぼくだけのこと。 そう思うとすごいよね。
人気の児童文学作家であり、直木賞受賞作家でもある森絵都さんによる心に残る絵本。 スギヤマカナヨさんの明るくて可愛い絵が、この絵本を親しみやすく魅力的なものにしています。
「ぼくだけのこと」「わたしだけのこと」。 家族や友だちに聞きながら、ゆっくりでいいから見つけてみようかな。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
世界には人間がたくさんいるのに、ぼくと同じ人間はいないってふしぎ。 ぼくがぼくであることを数えてみた。ぼくは世界にただひとり!
さりげない表紙に癒されます。
ぼくだけのことってどんなこと?
ぼくだけがぼくにとって特別なんだね。
自分を愛する心って大事。
だって自分のこと一番知ってるのは自分なんだから。
でも、
自分のこと、ホントに知ってる?
この本を読んで、自分探し、してみました。
大人でもそんな気持ちになれる。
子供は、大きくなるまでいろいろなことがあって
心配、不安もたくさん出てくると思う。
ONLY1の安心感、持てるといいね。
息子達にも読んでもらおう。 (かがやきさん 40代・ママ 男の子13歳、男の子10歳)
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