街に一本の木あると、いろんな事を想像します。
この木は何を見てきたのだろう。
どうして1本なんだろう。
この木はいろんな人を守ってきたのだろうか。
この木は守られてきたのだろうか。
そして、この木はいつからここにあるのだろう。
自分がうまれるまえからあった木は、町の移り変りを見てきたに違いありません。
町が村であったとき、村が林であったとき、その木は自ら動くことなくそこにいたはずなのです。
周りに仲間がいたかも知れません。
それでもその場所にあるのは、選ばれて、残されたからに違いありません。
1本の木と人の関わりを想像したとき、1本の木が関わった時代の変遷を考えたとき、とても壮大なものを感じます。
そして、今ここに自分がいることの奇跡を感じます。
この絵本は、そんな絵本です。