「ねこの結婚式」 みんなの声

どうなるのだろう・・・と思いながら読み進めました。そういうことだったか・・・と。夢なのかなと最後まで思いましたが、本当に結婚して北の海のほとりの町に行ってしまったのですね。チイ子の名前を呼んでももういない・・・なんだか私が寂しくなりました。ふと、うちの子（愛猫）にも結婚させてあげたかったなぁと。猫らしく生きていくのが一番自然で幸せかもしれません。
読み応えがありました。不思議で、楽しく、ちょっぴり寂しい世界観をいもとようこさんが見事に描いてくれています。

ねこがいっぱいのかわいい表紙にひかれて、読んでみました。でだしから、摩訶不思議な雰囲気に一気にひきこまれました。かわいがっていた飼い猫がお嫁にいってしまうなんて、飼い主の気持ちになるとさみしいですが、ねこにしたら幸せだな、と。いもとさんの絵のかわいらしさに、ほっこりしました。

安房直子さんの作品としても、いもとようこさんの作品としても、とてもユニークな作品だと思います。
可愛がっている飼い猫をのらねこにくれてやるなんて、とんでもないと思う飼い主に同調しながら、このお話の展開は、人間社会のことも言っているのかもしれません。
猫の結婚式に同席する道筋も、展開も、宮沢賢治の世界のようで、不思議さいっぱいです。

いもとようこさんのほんわか温かみのあるイラストがいいですね〜。
私は猫が苦手なのですが、この絵本なら楽しく読めるな〜とイラストを見て感じました。
猫好きさんのお子さんは、たくさんの猫達に大変楽しく読めるのではないでしょうか。
ハッピーウエディング！！おめでとう！！