シンプルな文章と絵の絵本。8歳の我が子は、絵に描かれた目の表情が好きだと話す。就学前の6歳の娘は、読み聞かせると、まるで輪唱するように私に続いて声に出して読みます。少ない文字数でひらがなだけのリズムのよい文章だから、音読も楽しい。3歳の甥っ子は、「した」や「あいだ」という配置を表す表現をもとに、絵本の余白を指差し、この辺かな?と配置を予測。ページをめくって答え合わせを楽しんでいました。小川に橋が渡されると、2本の指を脚に見立てて、「トコトコトコ…」と何往復も挿絵(橋)の上を行ったり来たり。お日様が沈んで星が出てくる景色の変化や夜になって現れるもの等、時間の経過とともに変わる空や森の色合いの変化も楽しんでいました。シリーズの他の作品同様、読み手によってさまざまな楽しみ方を与えてくれる素敵な絵本だと思います。