読み終わったあと、「うーん、面白いなあ、これ」。
うなっておりました。
ある日、こつんとどんぐりをあたまにぶつけられて、ふりあおぐとシマリスがいて、
「すっかり忘れてるみたいだけど、おまえは本当はリスなんだぞ」
なんて、言われたら?
それでそれで、町の郵便屋さんも先生も、あの人もこの人も、
ぜーんぶみんな、人間じゃなくて動物なんだって言われたら?
「おまえがさみしくないように、お父さんがみんなにおねがいして人間になってもらったんだ」
だなんて、そんなことって、本当?!
だけど、そのみんなも しまおくんと同じで、動物だったことをすっかり忘れてしまってた。
だったらこのままでもいいじゃないか・・・。
そしたらシマリスのおとうさんがおおあわて。
「こまりますよー!わたしらだけシマリスだなんてさみしすぎます!」
ホントにホントにそうですよね。
こどもたちはきっと、一緒になって「そんなばかな!」を体験してくれる気がします。
そしてちょっぴり、もしもある日、自分の頭にどんぐりが落ちてきたら、なんてことを想像したりできたら楽しいなあ。
作者は「たまごにいちゃん」の方だったのですね。
ユーモアあふれる方でありますね。