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1987年に原作が発表されているので、近未来のクリスマスを憂うサンタクロースの 嘆きストーリーでしょうか。 初めのクリスマスの頃は、子どもたちの数も少なく、 プレゼントもささやかなもので満足してもらえたのに、 今ではニーズも複雑で、世界を飛び回るのにもいろいろ厄介ごとがあって、 大変だとか。 もう一度、クリスマスの原点を考えましょう、という事でしょうか。 世界の動静にもっと目を向けなくては、かもしれませんね。 文章量も多く、エピソードもかなりの分量で、 正直子どもには難しいかもしれません。 やはり大人向け、だと思います。 エロール・ル・カインの絵は、確かに魅力的なのですが。
投稿日:2014/11/21
サンタさんがいかに大変かを語っている作品で、ちょっと大人向けかなぁ・・・という感じ。 昔と違って、サンタクロースは仕事をしにくくなっていて、それでも一生懸命子どもたちの為にがんばってくれていました。 1993年で、警察に質問されたり、トナカイが疲れたりしたのだから、2012年のクリスマスはどんなにか大変になっているんだろうか・・・ サンタクロースの視線で、世界を見ても問題は山積みのようでした。
投稿日:2012/05/20
訳者《北村太郎》さんの後書きを読むと、この絵本に描かれていることがよくわかります。 その時代時代に合わせて、サンタ・クロースと仲間の妖精たちがいかに『クリスマス』の一大イベントの仕事をこなしてきたか、レスリー・ブリカス(作者)の想像力で面白おかしく描かれています。 絵はエロール・フ・カインという方が描いています。 各キャラクターたちや小道具など細かいところまで丁寧に、かつコミカルに描かれていて楽しい絵でした。 特に、「どんなスパイにも見つからない倉庫」らしき場所の場面が個人的には気に入っています。 文字はとても多い絵本ですが、その分絵もたっぷり描かれているので、 周りの大人たちが読んであげれば、4・5歳くらいから小学校低学年くらいのお子さんたちが楽しめる作品だと思います。
投稿日:2012/01/10
かなり現実的なサンタです。 現代の人間にうんざりしている様子が、痛いほど伝わってきます。 サンタの言い分を読めば、それも納得できました。 最後の一文にあるように、「ほんとうのクリスマスとは どうあるべきか」考えなければいけませんね。 絵本としては長文ですし、内容的にも、子供に読み聞かせるには、好みが分かれるかと思います。
投稿日:2011/12/26
本当にサンタはいるの?プレゼントはどうして作るの?どうやって世界中に子どもたちに配れるの? そんな疑問がいっぱいあると思いますが、だんだんその疑問がサンタさんはいないんじゃないかな?という思いにつながってしまうように思っていました。 でも、この絵本をみたらやっぱりサンタさんはいるんだ。 だって・・今の世界を配っている苦労がありありと描いてあるんだから・・。 そりを盗まれたり、税関の、問題やら、不法侵入で捕まった?サンタさんの苦労に思わず苦笑です。 こんな大変な思いをしてプレゼントを配ってくれるサンタさんに心から感謝をしてクリスマスを楽しみに待ちたいと思います。
投稿日:2010/12/27
2000年間、子供たちにプレゼントを配り続けたサンタさんの最近の苦悩が描かれています。 プレゼントを作ってくれるのは、まじめなこびとさんたち。彼らの得意なのは、木を削ったり、ペンキを塗ることなのに、今の子供たちをよろこばせるにはテクノロジーが必要!! アフリカでは日照りで飲み物がなくなり、トナカイが気をうしなった。またはテロリストに爆弾を投げつけられたり、空を通過するにも書類が必要になったり… 内容をよく知らず、ル・カインの絵と言う事なので、借りてみたのですが、サンタさんの嘆きで埋め尽くされており、 正直、読後感はもやもや。 今の世の中、世界情勢・子供の精神面・地球環境等どれをとっても、サンタさんには存在しにくい事はよくわかります。 でも、「あたたかい心をくばること」がおつとめのはずなので、肘をつき、頭を抱え、ため息が聞こえそうな上目遣いの表情のサンタさんはあまり見たくなかったかな。 いやいやサンタさんがここまでぼやかなくてはならないほど、事態は切迫しているのか。 サンタさん、こんな世の中だからこそ、黒い暗い霧を吹き飛ばして、トナカイさん・こびとさんともども頑張って子供たちに楽しみを与え続けて下さい!!!! そして、その存在を支え続けるために私達大人は何かをしなければならないのですね。
投稿日:2008/01/07
昔は良かった……。 だんだんサンタ業が難しくなってきた現代社会への愚痴を淡々とサンタが語ります。 1993年は最悪だった。いやいやその前にも事件はいろいろあったんだが……。 ウォッカ片手に愚痴るサンタが眼に浮かびます。 ジャンボジェット機との飛行や各国のビザの申請、おもちゃの盗みや言いがかりなど、サンタ自身の心が荒み、あたたかい心を配れないと嘆く1993年のクリスマス。 作者の社会批判がサンタの口から出たような格好で、それはそれでおもしろかったのだけど、ほんと淡々と困った事態が並べられているだけの長文で、これは大人がシニカルな笑いをこめて読むものなのかな。 サンタじいさん、愚痴愚痴と1993年の話に到達するまでが長い(笑) そうかそうか、大変な思いをしてあたたかい心をありがとねと背中をさすってあげたくなります。 いっそ洋画にしたらおもしろそうだと思うのですが。
投稿日:2007/03/22
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