トルコのおはなしだそう。
もちろん、ピン!ときました。
ヨーロッパから中国まで伝わる石のスープのおはなしです。
けちけち村にやって来た旅人が、食べ物と宿を恵んでもらおうとするのですが、
案の定断られるのですね。
そこで、石ころでスープを作ると言って、見事完成させるのです。
スープを煮る間歌う歌詞がお見事です。
これは訳の妙味でしょう。
スープができる様子は、嘘か真か、昔話らしい大らかさです。
注目は味わい深いラスト。
旅人の書いたこの手紙の内容は滋味深いです。
巻末には、石ころのスープではないものの、ライスプディングの作り方も完備。
要は、石ころのスープのように歌いながら、かき混ぜ、煮ること。
もう気分は石ころスープです。
小学生くらいから、じっくり味わってほしいです。