おまんじゅうのようなまるまるした青いあおむしくんの表紙にふと目がとまり、手にとってパラパラとめくったら、内容の不思議さと壮大さにびっくり!もう本棚に戻すことができず、そのまま購入して帰りました。
どこか哲学的で、理不尽で、ホラーでもあるような不思議なお話です。
どんどんお話に引き込まれ、予想外の展開にドキドキさせられます。
最後はハッピーエンド…?でも宇宙の果てがどうなっているのか考えるような、なぜ命というものが存在するのか考えるような、そんなとても大きくて答えが出ない感覚が残ります。
1年生向けの読み聞かせに使ったのですが、子供達が途中怖くならないように、できるだけ明るめの声で軽やかに、かつ淡々とした調子で読みました。子供達は(先生も)、最後までどうなるのだろうとドキドキハラハラしながら聞いてくれました。
深く考えずにお話そのものを楽しむのもいいし、これをきっかけにいろいろな対話をしてもおもしろい絵本だと思いました。
好き嫌いが分かれてしまうかもしれませんが、一度は読んでみても損はない作品だと思います。私はとても気に入りました!