子どもの読む本に「死神さん」なんてどんなお話?という、ただそれだけの好奇心で借りてきた絵本ですが...
これは、子どもに読んで聞かせる、といった類の本ではないようで...
実にシュールです。
最後の最後まで静かにお話は進んでいきます。
アヒルと死神さん以外は誰も出てこないし、特別すごい事件があるわけでもない。
アヒルと死神さんは、普通に日々をすごし、アヒルは静かに死を迎えます。実に静かに・・・。
「死」というのは未知で、誰もがそれを怖いと思うけれど...ここでは、生も死も、ただ流れるように描かれ、そして最後の言葉は「でも、いのちとは、こういうものなのです。」という締めくくりです。
妙に納得させられるものがあります。
大人むけの本だろうと思います。
子どもへの読み聞かせにはむきません。おそらく。