ちからもちの蒸気機関車《ちからあし》が主人公です。
《はやあし》という特急列車の機関車の友達もいます。
機関庫で一日の仕事を終えた機関車たちが語らいのひと時。
平穏な毎日だったのに、ある日、不穏な影が差してきます・・・。
「戦争」という概念、まだうちの4歳の息子はよく理解していません。
でもこの絵本を読んで、なにか暗い、よくないもの、ということは感じてくれたのではないかと思います。
この本は、戦争のもたらす悲しみ、そこからの復興、そして蒸気機関車がその役目を終えた後の余生までが描かれています。
大人目線からは、なかなかに深く難しいお話なのですが、ラストシーンのちからあしの姿には、ほっとさせられます。
余韻の残るいい絵本です。