新刊
世界の国からいただきます!

世界の国からいただきます!(徳間書店)

世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!

テレビがなかったころ」 ママの声

テレビがなかったころ 作・絵:イワン・ポモー
訳:とき ありえ
出版社:西村書店 西村書店の特集ページがあります!
税込価格:\2,090
発行日:2008年11月
ISBN:9784890139040
評価スコア 4.63
評価ランキング 3,648
みんなの声 総数 7
「テレビがなかったころ」は現在購入できません
  • この絵本のレビューを書く

立場で選ぶ

並び替え

2件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ
  • 良く記憶されているなと感心しました

     第二次世界大戦後のフランス中部ビシーで、育った8才の少年アランが自分の生活を紹介します。
     第二次世界大戦は1939年9月に始まりましたが、フランスは1940年6月には、ナチスドイツに敗北し、北部・西部をドイツに、南部をイタリアに占領され、ビシーは傀儡政権がしかれた比較的大きい都市です。
     ビシーは、フランスの温泉保養地で、ホテルの数も多く、臨時の官庁・官舎として利用しやすかったのでしょう。
     当時では超近代的な電話交換機があり、電話を介して全世界と連絡を取ることが可能な都市でした。

     イワン・ポモーさんの絵が、当時の街並みや生活の細部まで丁寧に描かれていて、良く記憶されているなと感心しました。
     もっとも、早くに戦線離脱し、戦火を免れ、写真やその他の資料もお手元にあったかもしれませんが、内戦もあり、きな臭い火種は、事欠かなかったかと思います。

     本文は、そんな暗い時代の後、未来に希望を抱き始めているところから始まります。
     生活の端々に物資不足や、復旧が不完全であること、また戦争での負傷を抱え生活している人、ビシー政府の苦々しい思いを口にする祖父など、戦争の傷跡がまだ生々しい時代だったようです。

     8歳の少年の日常を、ユーモアを交え、少年の目線で描いているところが、とても魅力的です。
     息子は、学校での、アランの「バツ対策」に大笑い、12月終わりのジョブ先生が描く黒板の絵に感動していました。

     ものは無かったけれど家族や隣人、友人との密度の濃い心の交流が描かれています。

     両親や祖父母から、戦中戦後の話は良く聞きましたが、他国の人々のこの当時の話を聞くのは、初めてです。
     どこの国の人々も、必死で、「戦後」を終わらせ、今の時代を作ってきたことが解りました。

    投稿日:2010/04/21

    参考になりました
    感謝
    0
  • フランスの1950年代は昭和30年代と…

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子14歳、女の子10歳

    絵本のタイトルに興味を引かれて図書館で探してきました。

    裏表紙に「フランスの1950年代は、日本の昭和30年代と庶民の生活がよく似ていた」と、書いてありました。
    確かに、表紙の絵を見ると、背景だけは、日本の空き地によく似ている感じがします。

    この絵本のいいところは、ただ当時のフランスを紹介するのではなく、8歳の男の子の目線で、街並みや人付き合い、戦後の傷跡、子ども同士の付き合いなどを見せてくれるところだと思いました。

    うちの子は表紙に絵に興味を示してくれたので、私が読みましたが、
    細かい説明の部分は後で子どもに読ませようと思って、端折りました。
    当時のフランス庶民が住むアパートにはお風呂場はなく、各家庭のキッチンで体を拭いて過ごしていたとか、
    主人公アランがお小遣いで買っていた、駄菓子が気になっていたみたい。
    とても面白い絵本でしたが、説明のト書きも多いので、大勢の子どもたちの前で読み語りに使うのは、難しいかもしれません。
    学校などで紹介するのは、ブックトークがいいと思います。
    この絵本を読むと、フランスの子どもたちが、とても身近な子どもに思えてきますよ。

    投稿日:2010/04/11

    参考になりました
    感謝
    0

2件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

この作品にレビューを投稿された方は、こんな作品にも投稿しています

はらぺこあおむし / しろくまちゃんのほっとけーき / ぐりとぐら / おつきさまこんばんは / きんぎょがにげた / いないいないばあ / もこ もこもこ / はじめてのおつかい / がたん ごとん がたん ごとん / だるまさんが

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ

  • おばけずし
    おばけずし
    出版社:金の星社 金の星社の特集ページがあります!
    なんと! おばけも おすしが 大好き!?苅田澄子&柴田ケイコのユーモア絵本


編集長・磯崎が新作絵本を推薦!【NEXTプラチナブック】

みんなの声(7人)

絵本の評価(4.63)

何歳のお子さんに読んだ?


全ページためしよみ
年齢別絵本セット