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1人の男の子が歩いていくようすを読みながらながめていると、私もこの男の子のように、みんなが行く道をあんまり考えることなく歩いてきたのかもなあって、気づかされました。みんなが歩いてきた道であれば無難だろうという気持ちが、いつのまにか根付いてしまっていたのかもしれません。 でも、自分の歩く道は、自分自身に問いかけることで見つかる。この本はそう教えてくれているようです。自分がどこに行きたいのかを、常に考えながら歩いていかないとね。かなり大きくなりすぎた自分だけど、まだ間に合うかな?なんて自問自答しています。 子どもが読んだら、きっと将来の目標をしっかり立てて、それに向って歩いていこう!って、やる気が出てくると思います。 ぜひ、親子で読みたいですね。これからの人生の糧のなることまちがいなしです。
投稿日:2011/03/10
息子の小学校の図書ボランティアでは、来年3月の卒業に向け、“春休みに卒業生に薦めたい作品”のリーフレット作りの準備中です。 司馬遼太郎の「二十一世紀に生きる君たちへ」や村上龍の「新13歳のハローワーク」・池田晶子の「14歳からの哲学」もいいなと考えていましたが、絵本にもこの後も触れて欲しいという気持ちから、「100万回生きたねこ」(講談社)や「きみの行く道」(河出書房新社)も候補に考えています。 この作品も出会い、即 候補にあげたいと思いました。 私たちの毎日は、旅のようなもの。 でも、道しるべが、あちこち 向いている時は、どの道を 行けばよいのでしょう。 という、これから一人で人生の道を選択し、多々の問題にぶつかりながらも進み、歩んで行かなければならない子どもたちへのはなむけになる作品だと思います。 卒業時には感じるところがなくとも、中高生となりさらには成人した後も感じ入るところが多く勇気付けられる作品だと思います。 個人的には、主人公が助けられる存在に出会うばかりでなく、自らもうさぎを助けるページが好きです。 終盤、一人一人の旅(人生の道)はそれぞれで、見上げる空に輝いて見える星もそれぞれ。 そして、この旅は“その人だけのかけがえのない旅”で、星をみあげつつずっと続くものなんだ、という結び方が素敵でした。 大人の方も、一度開いていただきたい一冊です。
投稿日:2010/12/05
この絵本は図書館でパパが選んだ絵本です。とっても可愛らしい絵。すごく素敵です。お話はというと、子供というより大人向けかな。 自分だけの道を探すというのがキーワードなのかな。この先「将来どうしようかな」など、娘達が迷ったときにこの絵本をもう一度読ませてあげたいなと思います。そしたら、何となく自分だけの目標を目指す決心が心に生まれそうだなと思います。とっても深い絵本です。
投稿日:2013/03/30
絵本ナビからのメールで紹介されていて、とても興味を覚えたので、早速、図書館で借りてきました。とてもフィーリングで読む本だなと思いました。 ピーター・レイノルズさんは、他の作品からも感じるのですが、“自分は自分でいい”という自己肯定のメッセージを強く作品に出す作家さんなんですね。人によっては、勇気をもらえると思います。 この話も、人生を道程に例えて描かれていて、メッセージは奥が深いと思うのですが、どうしても、私にはぴったりと来ませんでした。と言うのも、ネコの言葉・ネコの存在がひっかかってしまうのかもしれません。 旅を始める時になったことを男の子に知らせた後、 「だけど、きみにはおくれてほしくないんだ。あとにのこされるのはいやだろう?」 「あとにのこされる? ぼくのまえに、だれかいるの?」 「ああ、かぞえきれないほどたくさん! このたびをしているのは、きみだけじゃ ないってこと。さきにすすむなかまがおおぜいいるんだ」 この部分、たしかに人はみな成長して社会にでていかなくちゃいけないのですが、え? 別に必ず旅にでなくてもいいんじゃない?と思ってしまう私の心の声があり(笑)、一体、ピーターさんは、このネコの存在を社会の常識を具現した物として登場させているのかな? と、なんとなく考えを問いただしたくなる衝動に駆られてしまうのです。 自分だけの目指す星があるのも素敵なことですが、何でだろう、単に私のフィーリングにあわなかっただけかもしれません。万人受ける本なんてないのかもしれませんね。
投稿日:2012/07/27
人生って、途中までは、ちゃんと道しるべがあるから、それに沿って歩いていけばいい、、、 けれど、いつかは自分で決めなければいけないときがきます。その道は平たんでもなければ、まちがっているかもしれない、、、でも、自分の星を目指して、自分の足で進まなければいけない、、、。 じんわり、力がわいてくるお話です。 学校を卒業して、自分の道を歩み始める人、 今、ちょっと迷っている人におススメの絵本だと思います。
投稿日:2012/01/23
素敵な絵と、やさしい文章です。 その文章は読みやすいものでも、内容は奥深いと感じました。 最初の数ページ、赤ちゃん時代のお話は、子育てを振り返りながら読みました。 しだいに困難な道のりとなり、アドバイスや道しるべを手がかりに、歩き続けます。 これは、人生のようだと思えるでしょう。 主人公はまだまだ若く、「ここから はじまる」との希望に満ちた一文で締めくくられたことから、この先の旅について想像が膨らみました。
投稿日:2012/01/07
『The North Star』が原題。 英和辞典によると、北極星、とありますが、北極星はPole Star。 不思議な印象の題名です。 意訳の「ほしをめざして」がとても印象的で、素敵です。 主人公の男の子の不思議な旅物語です。 オープニングは成長の喜びがとても共感できますね。 そして、一枚の葉っぱへの好奇心が、不思議な旅へ誘います。 そこここに現れる道標、そして、旅のヒントを与えてくれる動物たち。 一つ一つのシチュエーションや、問い掛けが実に暗示的です。 「きみはどこへいきたいんだい?」 大人でも考え込んでしまいますね。 君がもう知っている道標、という言葉も、心に響きます。 思春期の子どもたちにも、そっと届けてあげたいです。 ラストの言葉が、とても力強くて感動的でした。 前書きの作者の言葉も、ぜひ、じっくりと読んでほしいです。
投稿日:2010/11/27
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