きつね、きつね、きつねがとおる・・・という言葉の響きのよさと
幻想的な優しい雰囲気の絵に魅かれて、手にとりました。
背が低いから、大人の目線なら見える花嫁行列もお祭りも見えず、ちょっとつまらない女の子。
もっと小さな弟は肩車してもらっているから見えるけれど。
お姉ちゃんは両親を気遣って、わがまま言わないのかな?
そこへ女の子だけに見える、きつねたちが現れた!
日常的なシーンにふっと入り込んできたきつねたち。
女の子の気持ちを知ってるみたいに、
見えなかった実際の景色よりも、
もっと神秘的で愉快なきつねたちの世界を見せてくれます。
おじいさんとおばあさんが出てくる昔話じゃなくても
情緒のあるお話で素敵。
花嫁行列も(もちろん天気雨が降っています!)、大道芸も、狐火でさえも怖いというより、夢のように楽しくて。
ジブリの短編映画みたい?で私がすっかり気に入ってしまいました。
また会える?と聞いた「女の子
大人になったら会えなくなってしまうのでしょうか。
きつねが微笑みかけてくれるのには
身長が低いことでも、年齢が幼いことでもなくて、何が必要なのでしょうか?
怖がりの息子にもぜひ読んでみたいと思います。