新学期が始まって、まだまだ新しい友だちにもなれないという人も多いと思います。
新入生の人であれば、職員室とか音楽室の場所を覚えるだけでも大変かも。
図書室はどこにあるか、調べてみましたか?
学校には図書室といって、たくさんの本が並んでいる部屋があります。街の図書館もいいけれど、せっかく学校に通うのですから、学校の図書室の場所くらいは覚えましょう。
そこに行くと、たくさんの本が並んでいると思います。
私たちは生まれた時から本がありますから、そのことに何の疑問も感じないですが、大昔には今のような本はありませんでした。
じゃあ、本はどのようにして出来たのか。
この絵本はそのことを教えてくれます。
タイトルに「カエサルくん」とありますが、紀元前の英雄です。
「シーザー」と呼ばれることもあります。
ある日学校の図書室で本を借りようとしていたしょうた君が取り出した本から、突然飛び出してきたのが「カエサルくん」だったのです。
「カエサルくん」はしょうた君に本のことをあれこれ教えてあげようと、本の中から飛び出したのです。
「カエサルくん」は、「本が、今の冊子の形になるまでには。長い長い物語があるのじゃよ」と、しょうた君に話しかけてきました。
どうして、本ができたのか。
「カエサルくん」はこんなことを言っています。
「たいせつなことを正確にずっと先まで伝えたい」、そういう思いが文字を生み出し、本となったというのです。
「カエサルくん」の話の途中に印刷術を発明したグーテンベルグさんとか冊子の本を完成させたアルドゥスさんが登場します。
「カエサルくん」もそうですが、この二人のことも詳しく知りたくなれば、学校の図書室に行って調べるといい。
もし、知らべ方がわからなかったら、司書という先生がいるだろうから、聞いてみよう。
本から飛び出した3人は現代の電子書籍のことまで話をしています。
学校の図書室に電子書籍があることはまだ少ないでしょうが、いずれ何年かしたらそういう時代も来ると思います。
どのような形であれ、本は私たちの、ずっと友だち。