新刊
世界の国からいただきます!

世界の国からいただきます!(徳間書店)

世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!

話題
ぷっくり ぽっこり

ぷっくり ぽっこり(偕成社)

穴に指をいれて、ぷっくり〜ぽっこり! 新感覚のあかちゃん絵本!

  • かわいい
  • ためしよみ

えほん遠野物語 おいぬさま」 パパの声

えほん遠野物語 おいぬさま 原作:柳田 国男
文:京極 夏彦
絵:中野 真典
出版社:汐文社
税込価格:\1,650
発行日:2018年04月
ISBN:9784811324807
評価スコア 4.5
評価ランキング 8,456
みんなの声 総数 5
  • この絵本のレビューを書く

立場で選ぶ

並び替え

2件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ
  • 狼はやっぱり怖かった

     京極夏彦の文による「えほん遠野物語」の一冊です。
     タイトルの「おいぬさま」とは狼のことで、日本では絶滅したといわれる狼ですが、遠野の村々にこれだけの逸話が伝わっているのですから、昔はたくさんいたのでしょう。
     「草の長さ三寸あれば狼は身を隠すと云へり」と、柳田国男の『遠野物語』に書かれています。
     同じ箇所を京極夏彦さんは「三寸ほどの高さの草が生えていれば、隠れることができるという」と書いていて、原文と対比しながら絵本を読むのも、大人読みとしてはいいかもしれない。

     この文章が書かれたページの絵は、一面草木の色が変わった秋の風景で、柳田の原文でいえば「草木の色の移り行くにつれて、狼の毛の色も季節ごとに変りて行くものなり」に対応させています。
     この絵本の絵を担当しているのは中野真典(なかのまさのり)さんで、おいぬさま(狼)の敏捷な動きとおそろしき力を荒々しい筆づかいと彩色で見事に表現しています。
     秋の風景も、見開きのページ全面で「草木の色の移り行く」が描かれています。
     子どもにはけっしてわかりやすい絵とはいえませんが、きっと生命の迫力は感じるにちがいありません。

     だからいっそう、おいぬさま(狼)が北に向かい、「その日を境に、遠野のお犬様は姿を消したという」と書かれた最後のページの、雪景色は哀切をともなう印象的な一枚の絵になっています。
     おいぬさまがいなくなった遠野は、どこかさみしい。

    投稿日:2018/08/12

    参考になりました
    感謝
    0
  • 狼のいた頃

    妖怪ではなく、狼が集団でいたら間違いなく恐いです。
    その狼を恐れていた時代はどのようにして終わったのでしょうか。
    火を恐れず、地に穴を掘ってまで襲ってきた狼の群れには、現実的な怖さを感じました。
    一斉に北に向かって姿を消した狼たち。
    そのわけが気になりました。

    投稿日:2018/07/10

    参考になりました
    感謝
    0

2件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

この作品にレビューを投稿された方は、こんな作品にも投稿しています

はらぺこあおむし / しろくまちゃんのほっとけーき / ぐりとぐら / おつきさまこんばんは / きんぎょがにげた / いないいないばあ / もこ もこもこ / ねないこ だれだ / じゃあじゃあびりびり / だるまさんが

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



絵本ナビ編集長『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』2月24日発売!

みんなの声(5人)

絵本の評価(4.5)

何歳のお子さんに読んだ?

  • 0歳 0
  • 1歳 0
  • 2歳 0
  • 3歳 0
  • 4歳 0
  • 5歳 0
  • 6歳 0
  • 7歳 0
  • 8歳 0
  • 9歳 0
  • 10歳 0
  • 11歳 1
  • 12歳〜 0
  • 大人 4

全ページためしよみ
年齢別絵本セット